架空プロレス団体DESTINY

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DESTINY Season1 April 4th 「BRAVE」#4

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「BRAVE」対戦カード(全6試合)

・DESTINYスター王座ナンバーワンコンテンダー  10人参加オーバー・ザ・トップロープ バトルロイヤル  

シングルマッチ  ソフィア vs 小野田綾乃

6人タッグマッチ エリック&ロード・ロッケンローラー (ウェストランド・キング&ウィズ) vs ジ・エンターテイナー&ハードコア・エキスプレス(ザ・ハードコア&ザ・USA)

・DESTINY"非公認"アンダードッグ王座戦 ジャスティン・デューク(c) vs アンダードッグ鬼塚

シングルマッチ ポセイドン vs スコット・サンダース

・メインイベント 6人参加 ガントレットマッチ※ キャサリン vs レイラ・トンプソン vs リサ vs 三井マキ vs スズキ・ルイ vs 宝生ダリア

※今回のガントレットマッチのルール・・・最初に2人で戦い、ピンフォールまたはギブアップ、反則、リングアウトのいずれかを取られた者が失格となって退場し、その勝者は次に出場する選手と戦う。これを繰り返していき、最後に残っていた者がこの試合の勝者となる。つまり、最後に登場する者が最も有利である。

試合結果

実況「今夜の『BRAVE』はスター王座の挑戦者を決める、10人参加のバトルロイヤルで幕を開けます。そのバトルロイヤルのルールはオーバー・ザ・トップロープ形式です。つまり、ピンフォール、サブミッション、反則裁定はありません。トップロープを越えて両足が床についたら失格となります。」

解説「用は、相手をリング外に放り投げ、最後までリングに残っている者が勝ちってことだ。」

実況「そうです。そしてこの試合の勝者がスター王座挑戦権を手にします。また、今夜挑戦権を勝ち取った者は特番『センセーショナル・ストーム』でスター王座に挑戦することが決定しています。今夜、特番直前ということで非常に注目でありますが、特番『センセーショナル・ストーム』も注目です!」

・DESTINYスター王座ナンバーワンコンテンダー オーバー・ザ・トップロープ 10人参加バトルロイヤル

参加選手:高木翔吾、カタストロフィー 、ケビン・ウィリス、ディメンジョン・ジョーカー、マイティ・ギャリソン、リュウ・シラヌイ、アレックス・オブライエン、ルーク・バーンズ、ブレイン・ジャック、ブラッディ・キース

総勢10人がリング上に集い、試合開始。同然のごとく混戦となる。タッグチーム同士である、オブライエンとバーンズ、ブラッディ・ジャッカーはそれぞれ共闘を開始。ブラッディ・ジャッカーはロープに組みついて抵抗するリュウを2人がかりで落とそうとするが、背後からギャリソンが足を掬い上げてブラッディ・ジャッカー、それにリュウも巻き込まれるて3人一気に失格に!残り7人。

それからギャリソンは翔吾と共闘開始し、オブライエンとバーンズに対抗。ギャリソンはオブライエン、翔吾はバーンズと戦う。その折、ウィリスがカタストロフィーによってリングから排除、失格に!!残り6人。

翔吾はバーンズをリングから放り投げるが、バーンズはトップロープを掴んで持ち堪える。だが、翔吾は必殺技のハイキック!!バーンズはついに失格に!!残り5人。

一方、カタストロフィーとジョーカーは共闘し、翔吾を排除にかかるが、翔吾は抵抗。ギャリソンとオブライエンの戦いは続いているが、ついにギャリソンはオブライエンをリングから投げかける!!しかし寸前で逆にオブライエンがギャリソンが投げる!!ギャリソンは失格に!!残り4人。

オブライエンは体力を消耗しているため、ダウン。カタストロフィーは翔吾を羽交い締めにして、ジョーカーが殴りにかかるが、翔吾は避けてカタストロフィーに誤爆!!一瞬、動揺したジョーカーの隙をつき、翔吾はジョーカーをリングから投げる!!ジョーカーは失格に!残り3人。

ジョーカーを落としたのも束の間、カタストロフィーは翔吾をリングから投げる!!だが翔吾はロープを掴み、生き残る!!カタストロフィーは間髪入れずにエプロン側にいる翔吾にクローズライン!!だが、翔吾は身を屈めながら掴んでいたトップロープを下げて、逆にカタストロフィーをリングから落下させる!!カタストロフィーは失格に!!残りは翔吾とオブライエンの2人。

実況「リングに残っているのは、翔吾とオブライエンの2人だけ!!このどちらかが、スター王座の挑戦権を手にします!!」

解説「どちらとも、スター王座に挑戦することはデカいチャンスだ!」

観客から「翔吾」コールが起こる!!

翔吾とオブライエンは睨み合う。先陣を切ったのはオブライエン!!翔吾に殴りかかる!!しかし、翔吾はかわしてローキック連発で反撃し、さらにミドルキックで追撃!!オブライエンの動きを止める。翔吾はロープで勢いをつけるが、オブライエンがカウンターのトーキック!!そのまま後頭部辺りにエルボー!!今度はオブライエンがロープで勢いをつける!!しかし、それを待ち構えていた翔吾はオブライエンをチョーク・スリーパーで捕える!!

解説「失神させて、リングから投げ捨てるつもりのようだ!!」

実況「関節技が得意な翔吾のスリーパーはかなり危険です!!」

しかしオブライエンは抵抗し、スリーパーを決めきれないと判断した翔吾は即座に得意技のバック・スープレックスの体勢に切り替える!!だが投げられる瞬間、オブライエンは後方宙返りで背後に着地し、そのまま助走をつけて必殺技のトラジディ・オブ・ギロチンを炸裂させる!!

そしてダウンした翔吾をリングから排除、オブライエンの勝利!!スター王座挑戦権を獲得!!

解説「翔吾はスリーパーはかけられないと踏んで、バック・スープレックスに切り替えた。それをオブライエンが逆利用して、カウンターの必殺技を決めた。頭のキレる男だ。」

・バックステージ エンターテイナー&ハードコア・エキスプレスへのインタビュー

アナウンサー「今夜、みなさんはエリック、ロード・ロッケンローラー組との試合が控えています。試合前の意気込みをお聞かせください。」

エンターテイナーはハードコア・エキスプレスの2人を見て、誰が話すか、タイミングを伺う。USAは手を出して、どうぞとジェスチャー

エンターテイナー「USA、話させてくれて感謝する。」

USA「You're Welcome」

エンターテイナー「このグレイテストなタッグチーム、ハードコア・エキスプレスと共に戦えることはとても光栄だ。いつも以上に引き締まっているぞ!そうなると、エリックもロード・ロッケンローラーも敵ではない!!まさにヤツらはモテたいがばかりの、大衆ウケを狙った退屈なヒットチャートを連発するバンドだ!!そこにハートもなければ、メッセージ性もない。だが、俺たちは違う。己の使命のために全身全霊で演奏するホンモノのロックバンドだ!!必ず勝つぞ!!」

シングルマッチ  ソフィア vs 小野田綾乃

スカッシュマッチ(一方的な試合)。ソフィアは必殺技のSTFで綾乃からタップアウトを奪う!!

試合後、ソフィアは綾乃を攻撃!!しかし、そこに芽依が救出に!!だが、ジュディも駆けつけて芽依を襲撃!!ジュディはマイクを持って「『センセーショナル・ストーム』でアンタと勝負よ!!覚悟しな!!」と言い、マイクを投げる。

・バッステージ ポセイドンへのインタビュー

アナウンサー「前回の『BRAVE』で戦ったスコット・サンダースとの試合が今夜も組まれていますが。」

ポセイドン「前回はお互いに納得のいくものではなかった。俺もサンダースを丸め込んだが、それは咄嗟の行動だし、まさかあそこで決まるとは思わなかった。だからこそ、今夜サンダースとの試合が組まれたことは、俺としても嬉しい。全力でぶつかって俺は勝つぞ!」

6人タッグマッチ エリック&ロード・ロッケンローラー(ウェストランド・キング&ウィズ) vs ジ・エンターテイナー&ハードコア・エキスプレス(ザ・ハードコア&ザ・USA)

まず、キングとUSAで幕を開ける。

お互い組み合って力比べ。しかし、両者ともにパワーでは互角のため何度組み合っても、力比べでは決着つかず。

ついに痺れを切らしたUSAはテイクダウンを奪い、ヘッドロック!!キングはヘッドロックされつつもすぐに膝をついて徐々に立ち上がり、USAをロープに振ってヘッドロックから脱出。キングはリバウンドしてきたUSAを待ち構えるが、カウンターのトーキックを食らってしまう。USAはすぐさまキングを必殺技のラストライドの体勢に持ち上げるが、キングは抵抗して背後に着地。逆に今度はキングが必殺技のチョーク・スリーパーを試みるが、USAは素早く背後にまわり回避し、バック・サイド・テイクダウン!!すぐさま、再びヘッドロックに移行。

しばらくUSAのヘッドロックに苦しむキングだが、タイミングを見計らって立ち上がりエルボーで反撃、怯んだUSAの頭を掴んでマットスラム!!そのままキングはUSAを自軍側コーナーに連行して、ウィズにタッチ。

キングはUSAは捕え、ウィズはUSAにパンチ!!キングはコーナーに戻る。それからウィズはチョップ連打。会場内にバチンっと打撃音が響きわたる。ウィズは怯んだUSAをスープレックスで持ち上げようとするが、USAはウィズの足に自分の足を絡ませて抵抗し、ボディブローで反撃。USAはウィズをロープに振る。しかし、リバウンドしてきたウィズは電光石火の必殺技キラー・ヘッドバットを炸裂させる!!ウィズはUSAをフォールするが、慌ててハードコアがカットに入る!!

それからUSAはハードコアにタッチ。ウィズはハードコアのオクラホマ・スタンピード、クローズライン、サイド・ウォーク・スラムの猛攻を受けつつも耐え凌ぐ。それからウィズはショルダー・ブロックで窮地を脱し、エリックとタッチ!!するとエンターテイナーが手を伸ばし、ハードコアにタッチを促す。

ハードコアはタッチしてエリックvsエンターテイナーとなり、お互いに殴り合う!!

その殴り合いを制したエンターテイナーはロープで勢いをつけてエリックに向かっていくが、エリックはカウンターのシンボル・ブレイカーを決める!!悶絶するエンターテイナー。エリックはエルボーを連発。しかし、エンターテイナーはニー・バットでエリックの勢いを止め、それからバーティカルスープレックスの体勢に持ち上げる!!だが、エリックは背後に着地して、その体勢からネックブリーカー!!それからエリックはドロップキック、エンズイギリの連続攻撃!!エンターテイナーはたまらず、USAにタッチ!!

両軍ともタッチを繰り返し、終盤、エリックとハードコアの戦いとなる。ハードコアはエリックに追い詰められるが、突然のサミング(目潰し)!!ハードコアは隙をついてエンターテイナーとタッチし、エプロンで待機せず、USAもリングイン。3人がかりでエリックを攻撃しようとするが、たまらずキングとウィズがリングインしてカットに入る!!エリックはダウンしている。エンターテイナーはキングのクローズラインを食らってリングアウト。だがすぐさまハードコアはキングに必殺技のスピアー!!

それからウィズがハードコアにキラー・ヘッドバットするが、今度はUSAがウィズに必殺技のラストライドを決める!!大混戦に!!

そして復活したエリックがUSAに必殺技のシンボル・カット!!エリックはエンターテイナーに対戦権があることに気づかず、倒れているハードコアをフォール!!レフェリーはカウントせず、エリックはレフェリーに抗議。その隙に復活したエンターテイナーがエリックに必殺技のフェイス・チェックを炸裂させる!!そのままフォールし、3カウント!!エンターテイナー組の勝利!!

実況「特番前、エリックは一矢報いたかったところですが、最後までエンターテイナーがズル賢く立ち回ってきます。また王者組も挑戦者組に敗れてしまいました。」

実況「エンターテイナーはやられながらも要所要所できちんとチャンスを窺っている。ヤツを相手にする時は油断はできないぞ。それにロード・ロッケンローラーにとってハードコア・エキスプレスの存在は脅威だ。なにせ、ヤツらは挑戦を賭けた試合で圧倒的な勝利を収めたんだ。特番はどうなるか分からないぞ。」

・イーグルのプロモ

イーグルがリング上でマイクでプロモを行う。

イーグル「前回の『BRAVE』は衝撃的だったはずだ。だってこの俺は意思表示をしたんだからな。とりあえず、これからこの俺の意図を順を追って話そう。そもそも、俺は前に言ってたことがある。多分、誰も覚えてはいないはずだし、失敗に終わったことだからな。俺は『ドリーム・ロード』の時、2冠王座を狙っていた。もちろん、その時俺はスター王座だった。2冠王座を狙うとして、そのチャンスはほとんどない。そこで『ドリーム・ロード』は絶好の機会だったんだ。スター王座を保持しつつ、トーナメントを優勝すればDESTINY王座に挑戦することができた。残念なことに俺は優勝すら出来ず、その負けた相手にスター王座も取られちまった。しかも大舞台である、『インフェニティ・ポッシブル』でな。その夜は落ち込んだぜ。さすがにこの俺でもな。だが、その直後の『BRAVE』の6人タッグマッチで相手側にファルコンがいた。これはチャンスだと思った。確かにスター王座は落とした。2冠は狙えない。しかし、2冠は無理でもDESTINY王座は欲しい。スター王座は落としたばかりだからこそ、ここで気持ちを切り替えてDESTINY王座にターゲットを絞った。だがご存じの通り、ファルコンも同じくベルトを落としたばかりで、その日、再戦権を行使することを宣言した。つまり、挑戦者ってわけだ。それに俺はファルコンのライバルだ。だからこそ、俺の存在をアピールするためにファルコン自身にヤツの技を食らわしてやった。なんとしても、ライバルかつ挑戦者のアイツにこの俺の存在をアピールして、DESTINY王座戦に割り込んでやろうと思った。それからシャックスはあの黒衣の男のおかげで防衛したが、これも俺にとっては都合が良かった。アイツはチャンピオンだが、昔は仲間だった。しかし、ユニットが解散して以降、俺たちの関係は敵か味方か曖昧になっていた。だからその立ち位置をハッキリさせるべく、王座挑戦へのアピールとして、試合に邪魔した上でパンチをくれてやった。シャックス、俺はもうお前と仲間じゃない。それにデビルズ・ゲートの復活もないぜ。」

そこにシャックスがやってくる。

シャックス「この前のことは非常に不愉快だ。お前も挑戦者に加わる気なのか?俺は認めないぞ!」

さらにそこにファルコンがやってくる。

ファルコン「仲間割れか?しかしイーグル、お前は俺たちの戦いに割り込むつもりか?」

ここでGMのジョージ・ブッカー登場。

GM「この前の女子王座の時とは同じようにはいかないぞ。あのマッチメイクに関して思案中だったが、このDESTINY王座戦はシャックスvsファルコンのシングルマッチで行くとほぼ決定していた。どうしてもそこに割り込みたい、つまりトリプルスレットに変更したいのならば、イーグルよ、今夜シャックスと戦い、勝つのだ。」

解説「かなり強引だが、イーグルもチャンスを得たな。」

GMの発表により、ノンタイトルシングルマッチ シャックス vs シャドー・イーグル」のカードが追加される。

・DESTINY"非公認"アンダードッグ王座戦 ジャスティン・デューク(c) vs アンダードッグ鬼塚

試合中になんとアレックス・オブライエンが乱入!!デュークと鬼塚をイスでぶん殴る。その後、アンダードッグ王座ベルトを持ち出し、放り投げて足で踏みつける!!

・バックステージ シャックスへのインタビュー

アナウンサー「シャックス・・・、」

シャックス「どうせ、お前の質問はイーグルについてだろう。そのことについてまとめて話してやる。そもそも俺は『インフェニティ・ポッシブル』明けの『BRAVE』で王座戦が組まれ、幸いなことに黒衣の男によって王座防衛を果たした。ここでもう一度、言っておく。俺は黒衣の男とは無関係だ。それから前回はファルコン、今夜はイーグルと連戦を強いられている。しかも、前回のファルコン戦ではイーグルの乱入によって敗北させられた。だが、この俺は戦う王者、DESTINYチャンピオンだ。憎きイーグルよ、この怒りの代償はお前の苦痛によって支払ってもらうぞ。誰を敵に回したか?それはイーグル、お前がよく知っているはずだ。今夜はイーグルを叩きのめし、王座戦シングルマッチとなる。お前の出る幕はないのだ。」

そう言って去っていくシャックス。

シングルマッチ ポセイドン vs スコット・サンダース

両者、前回と同じく一進一退の攻防を繰り広げる。ポセイドンはサンダースをDDTの体勢で捕えるが、サンダースはすばやく身体を回転させつつ足を取り、逆転の必殺技アンクル・ロック!!ポセイドンもすばやく反応し、でんぐり返しでアンクル・ロックを回避。その勢いでサンダースはトップロープセカンドロープの間をすり抜けそうになるが、ロープを掴んでリングに留まる。ロープにもたれるサンダースにポセイドンは捨て身のクローズライン!!両者同時にリングから落下する!!レフェリーは両者にリングアウトカウントを数え、カウントの進む中、ポセイドンとサンダースは同時に立ち上がり乱打戦に。痺れを切らしたサンダースはクローズラインを放つが、ポセイドンはそれをかわして、そのまま助走をつけて必殺技のランニング・ニー!!しかし、サンダースもかわす!!床に背中を打ち付けるポセイドン!!そのポセイドンにサンダースは必殺技のTボーン・スラムを敢行!!両者、ダウン状態に。ついにレフェリーは10カウント数え、両者リングアウトでドローに!!

・バックステージ 通路の鬼塚

怒り心頭の鬼塚。周囲の物を投げたり、蹴ったりしながら歩いていく。その後をアナウンサーが追う。しかし、鬼塚は睨みつけて去っていく。

ノンタイトルシングルマッチ シャックス vs シャドー・イーグル

この試合に限り、ファルコンが特別に実況席に座る。シャックスはファルコンに対し、指差して何やら文句を言っている。

ファルコン「特番前だ。こうなったら、あの2人の戦いを間近で見させてもらうよ。」

試合開始、イーグルとシャックスは睨み合うが、シャックスがビンタの先制攻撃!!それを受けたイーグルは反撃のエルボーを浴びせて、シャックスをダウンさせる。

ファルコン「ヤツのエルボーは強烈だぞ。何度も食らったが、かなりの威力がある。」

シャックスは立ち上がるがイーグルからエルボーを受け、さらに起き上がり小法師の如く、エルボーを何発も受ける!!

イーグルがペースを掴み、シャックスはいつもの持ち味を発揮できない。イーグルはシャックスをロープに振り、リング中央で待ち構える。シャックスがリバウンドしてきた瞬間、イーグルはクローズラインを放つが、シャックスは寸前で回避して逆にハリケーン・ラナで丸め込む!!しかし、イーグルはカウント2で返す!!シャックスはイーグルに休む暇を与えず、背後からロープに押し込んで伝家の宝刀オコーナー・ロール!!イーグルはカウント2で返す!!

ファルコン「シャックスは勝ち急いでいる。どんな形でも3カウントを奪いたいようだな。」

解説「なぁ、ファルコン。この試合でイーグルが勝ち、王座戦がトリプルスレットになったらどうする?」

ファルコン「多少の不満はあるが、とりあえず、この俺が王座に挑戦できればいい。まぁ、王者たるもの、どんな試合形式でも対応しなければならないからな。それは元王者の俺がよく知っている。」

シャックスはフォールを返したイーグルに、すかさず組みつこうとするが、今度は逆にイーグルがインサイドクレイドルで丸め込む!!シャックスはなんとかカウント2で返すが、イーグルにボディスラムで投げられる。そのままイーグルは助走をつけてその場飛びセントーン!!それからイーグルはシャックスが起き上がるのを待ち構えて、ロープで勢いをつけるが、シャックスは反撃のヒールキック!!シャックスはフォールするが、カウント2!!

それからもシャックスの攻勢が続き、イーグルをコーナーに振る。シャックスはコーナーにもたれ掛かったイーグルの胸板にチョップ連発!シャックスは助走をつけてエルボー・スマッシュを敢行するが、イーグルは寸前で避け、逆にシャックスがコーナーにもたれ掛かる!!イーグルはすかさず10カウントパンチ!!パンチの連打により、シャックスはふらつきながら歩き、ロープに寄りかかる。イーグルはクローズラインでそのシャックスをリングから落とす!!続け様にイーグルは場外で起き上がったシャックスにプランチャー!!イーグルは倒れたシャックスを起こすが、突如シャックスがビンタ!!そしてリングイン。イーグルは追いかけるようにリングインするが、待ち構えていたシャックスがドロップキック!!シャックス、手をパチパチとさせけて得意げにアピール!!観客、ブーイング。

終盤、シャックスがクローズラインするが、イーグルはかわしてアブドミナル・ストレッチ!!しばらく極められるが、シャックスはなんとかヒップ・トスで回避!!さらに瞬時にハイキックを炸裂され、イーグルをフォール!!しかし、カウント2で返される!!

シャックスは勝負を決めるべく、イーグルを得意技のシャックス・ドライバーの体勢に持ち上げる!!だがイーグルは背後に着地し、カウンターのバック・スタバー!!背中への衝撃に、悶絶するシャックス。イーグルは勝機と見るや、必殺技のダイビング・スワントーンを決めるためコーナーに上がる。それを察知したシャックスは転がりながらリングアウトして回避、場外で一休み!!またブーイングが起こる。

イーグルはリングから下を見て様子を伺うが、シャックスはその隙をついて、素早くエプロンに上がってイーグルの頭を掴み、首をトップロープに引っ掛けてホットショット!!イーグルは首を抑えて悶絶!!すぐさまシャックスはリングインし、背後からイーグルをロープに押し込んで、2度目のオコーナー・ロール!!

ファルコン「2度目だぞ、気をつけろ!」

もちろん、フォールせずに距離を取り、イーグルが立ち上がるのを待ち構えるシャックス。そして、シャックスはデビルズ・ショットを決めるため、立ち上がったイーグルに向かっていくが、なんとここでイーグルが掟破り&カウンターのファルコン・クラッシュ!!そのままフォールして、3カウント!イーグルの勝利、王座戦はトリプルスレットとなる。

ファルコン「イーグルめ、最後は俺の技で決めたな!!だが、王座戦では俺がヤツに決めてやる!!」

ファルコンはそう言うと同時に立ち上がり、リング上のイーグルと睨み合う。

実況「王座戦はイーグルの勝利により、トリプルスレットへと変更となりました!!因縁渦巻く3人の戦いは果たしてどうなるのでしょうか!?」

・バックステージ ポセイドンとサンダース

サンダース「今度はお互いにリングアウト負けだな。」

ポセイドン「そうだな。納得がいかない。」

サンダース「俺もだ。」

ポセイドン「ならば、『センセーショナル・ストーム』で決着をつけよう!」

サンダース「望むところだ。納得がいくまでやろうぜ。」

ポセイドンとサンダースは握手。

・メインイベント 6人ガントレットマッチ キャサリン vs レイラ・トンプソン vs 三井マキ vs リサ vs スズキ・ルイ vs 宝生ダリア

実況「この試合の後、ザ・フィニッシャーが黒衣の男について話します。」

解説「今夜はフィニッシャーの試合はない。まぁ、最近はヤツに付け狙われてるからな。だが、メインイベントのこの試合はかなり楽しみだ。特番前だから、みんな気合いが入ってるだろうし、ここで弾みをつけたいところだ。」

実況「その通りです!!これから行われる試合のルールはガントレットマッチです!!過酷な試合形式ですが、注目です!!」

まずはキャサリンとレイラが登場し、両者殴り合いで試合開始。どちらも譲らず、キャサリンはビック・ブート、マットスラム、レイラはクローズライン、正面からの開脚式フェイス・バスターと一進一退の攻防を繰り広げる。それから優勢となったレイラはキャサリンをコーナーに振る。レイラはコーナーにもたれかかるキャサリンに助走をつけて向かっていくが、寸前でキャサリンが回避し、レイラはターンバックルに衝突してしまう。

キャサリンは必殺技のノーブル・パニッシュメントを狙うが、レイラは抵抗。レイラはその体勢からキャサリンの両脚を掴んで倒し、ジャックナイフ・フォールで押さえ込み、3カウント!!キャサリン敗退。

次の出場選手はリサ。

キャサリンとの戦いで疲労しているレイラに、リサは容赦なく攻撃。レイラも防戦一方ではなく、カウンターのパワースラムを決め、続け様に必殺技のスクラップ・バスターを試みるが、リサはエルボーで阻止し、レイラの左膝裏にチョップ・ブロック!!さらにはハーフ・ボストンクラブ!!レイラはなんとかロープ・ブレイクには成功したものの脚へのダメージが大きい。それからレイラは反撃しようとするもかわされ、リサの必殺技のリサ・ブレイカーを食らい、3カウントを奪われる。レイラら敗退。

次の出場選手はマキ。

マキがリングインしようした瞬間、リサは頭目掛けて低空ドロップキックで先制攻撃!!

解説「リサの前では油断はできないぞ。」

リサはリングサイドでダウンするマキをリングインさせてフォールするが、カウント2!!リサはマキを立たせてスリーパー・スラム!!またフォールするが、カウント2!!

後から入ってきたマキに対し、先制してリサが優位に立っている。余裕たっぷりのリサは倒れているマキを足蹴にする。観客からブーイングが起こる(若干、声援アリ)。マキは拳を握り、少しずつ立ち上がる。リサはその間にパンチを連打するが、マキはど根性で耐える。そのマキにリサは膝に低空ドロップキック!!そして、リサ・ブレイカーの体勢に!!しかしマキは体勢を入れ替えて回避、リサの左腕を取りつつ、左膝を蹴って体勢を崩させ、ラ・マキストラルで丸め込む!!リサは返せず、3カウント!!リサ敗退。

次の出場選手はルイ。

ルイとマキは互いを見つめ合い、握手してからロックアップ。

実況「握手をしてから戦いはじめましたね。」

解説「仲間だからな。リサのように隙はつかないぞ。」

ルイはマキにヘッドロックし、その体勢のままテイクダウン。マキはなんとか立ち上がって、バックドロップでルイを投げるが、寸前でルイは体勢を入れ替えてクロスボディの要領で逆に押し潰し、フォール!!マキはなんとかカウント2で返す!!そこからルイはフィッシャーマン・スープレックス!!そのままブリッジでフォール!!これもマキはなんとかカウント2で返す!!それでもルイは攻撃の手を緩めることなく、倒れているマキを背後から持ち上げてジャーマン・スープレックス!!ここでルイはフォールせず、マキを立たせてロープに振り、自分もロープに走る!!そしてリング中央で、なんとお互いに差し違いのクローズライン!!両者ダウン!!

実況「お互いに同じこと考えていたようです!!」

解説「しかし、マキはここまでやられていても、絶対に勝ち抜くという意志を感じるぞ!!」

マキとルイは同時に起き上がってパンチ合戦。その合戦を制したのはルイで、即座にドロップキック!!だが、マキは寸前で避けてルイは自爆!!そして、ルイが起き上がった瞬間、マキは必殺技のハイマキック!!マキはなんとかフォールするが、ルイはカウント2で返す!!

実況「よく返したな!!ルイも凄いぞ!!」

優位に立ったマキは畳み掛けようとするが、ルイは電光石火のDDT!!今度は逆にルイが畳み掛けるべく、マキを必殺技のタイガー・スープレックスの体勢に持ち上げる。しかし、マキがカウンターのビクトリー・ロールで丸め込み、ルイから3カウントを奪う!!ルイは敗退。

そして最後の出場選手はダリア!!

解説「まさにラスボスだ!!マキの体力は大丈夫か!?」

実況「マキはゲームの主人公の如く、ラスボス前の連戦のようにリサ、ルイと戦っております。しかもダリアの体力は満タン、戦う準備も万端です。」

解説「誰かマキに体力満タンになる回復薬でもやってくれ。」

実況「それはドーピングでは?」

解説「そんなつもりはない・・・。さっきの発言は取り消す。」

リング上のマキは倒れたまま、入場してくるダリアを睨みつけている。

ついにダリアはリングインし、マキを立たせてチョップを連発!!ダリアは痛がるマキをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間に左腕を取りつつ背後に回り込んで、得意技のチキンウィング・フェイスロック!!さらにグラウンドに持ち込む!!

実況「ここにきて、この技は苦しいですね・・・。」

解説「だから、回復薬が必要と言ったろ!!」

実況「はいはい、それは分かりましたから・・・。」

それでもマキは苦しみながらも、なんとかロープ・ブレイク!!

ここで観客から「レッツゴー・マキ!!」と大合唱が起きる!!

解説「マキが会場を支配してるぞ!!」

実況「諦めない姿勢がファンの心を掴んだようです!!」

マキは拳を握りしめ、また立ち上がる!!

ダリアはそのマキにビンタ!!大ブーイング!!だが、マキは怯まない!!またダリアはビンタ!!それでもマキは怯まない!!またまたダリアはビンタするが耐えて、逆に今度はマキが強烈なビンタを放つ!!1発でダリアを張り倒す!!マキはガッツポーズで観客を煽る!!奮起したマキは倒れているダリアを立たせてスープレックス!!フォールするが、ダリアはカウント2で返す!!

しかし、ここからダリアの反撃がはじまり、マキに強烈なDDTを食らわせる!!さらにダリアはマキをコーナーに力一杯ぶつける!!その反動で倒れるマキ。ダリアは倒れたマキをコーナーに上がらせ、そこからスーパー・プレックス!!ダリアは自分へのダメージも大きいが、マキをフォール!!なんとマキはカウント2で返す!!

実況「ダリア怒涛の攻勢です。しかし、マキはなんとか耐え凌いでいます!!」

解説「凄いぞ!!マキは3連戦中だが、ここまで粘るとは脅威的だぞ!!」

ダリアはマキの右腕を掴んでショート・アーム・クローズライン2連発!!ダリアは倒れたマキの腕を離さず、観客を睨みつける。またブーイング!!

解説「ダリアは絶対王者だ。負けられない意地がある。そもそもダリアはブーイングを受けることはなかったぞ。」

実況「むしろ、リスペクトされていたはずです。」

解説「そうだ。だが、そのダリアにブーイングさせるほど、マキはみんなの心を掴んだんだ!!」

ダリアは3発目のクローズラインをしようとした瞬間、マキはカウンターのジョー・ブリーカー!!観客大歓声!!声援を力を受けたマキは怯んだダリアに突進し、パンチ連発!!それからマキはコーナーに上がり、立ち上がったダリアにミサイルキックを敢行!!這いながらもダリアをフォールするが、カウント2!!

マキはダリアを立たせてエルボー!!ダリアも負けじとエルボーで応戦!!そのままエルボー合戦に!!その間、観客はマキには声援、ダリアにはブーイングを送る!!だがそのエルボー合戦はダリアに軍配が上がり、フラつくマキにダリアはジャーマン・スープレックス!!そこからダリアは勝負を決するべく、必殺技のダリア・ドライバーでマキを持ち上げる!!しかし、マキは左膝でダリアの頭を蹴り、背後に着地してそのままスクール・ガールで丸め込む!!

実況「これでまた勝利を掴むか!?ワン、ツー・・・、いや、カウント2.9です!!」

ダリアはフォールを返す!!

ダリアは起き上がるが、その瞬間にマキはハイマキックを炸裂させる!!倒れたダリアをフォールして、3カウント!!マキの勝利!!

解説「これは特番の女子王座戦では何が起こるか分からんぞ!」

実況「ガントレットマッチで絶対王者である、ダリアが敗れました。特番の試合終了後、王者でいられるのはダリアか、それとも今夜のようにマキが勝利し、王者となるのか?はたまたその他の誰かか?注目です!!」

・バックステージ 試合終了後のマキへのインタビュー

アナウンサー「厳しい試合の直後ですが、特番『センセーショナル・ストーム』の王座戦についてコメントをお願いします。」

マキ「厳しい戦いだったけど・・・、特番の王座戦はもっと厳しい戦いになると思う・・・。(呼吸を整えて、間を置いてから)まぁ、私だけね・・・、今回はなかなか自分の存在感をアピールできなかったけど、最後の最後に出来たからね・・・。これなら、文句ないんじゃない?ガントレットマッチで、リサ、ルイ、そして王者のダリアを倒したんだからさ・・・。この調子で特番、私がダリアのベルトを獲って、DESTINYの女子王者になるから・・・。それにこれはずっと思ってたんだけど・・・、この団体の女子部門はダリアとルイを中心に動いてる。ダリアはチャンピオンだけど、ルイはベルトを持たずとも・・・、中心なの。特にルイとは同じ仲間だから・・・、いや、仲間だからこそ、ジェラシーを感じていた。背中ばっかり見てた・・・。でも今夜から違う!私だって・・・、私だって、ど真ん中!!なんか、上手く言えないけど、"私も"ってこと・・・。」

そう言って、その場を去るマキ。

解説「ジェラシーか・・・。でもそれが、今夜の勝利に繋がったと思うぞ。特番が楽しみだ!」

・フィニッシャーのプロモ

リングでマイクを握るフィニッシャー。

フィニッシャー「どうやら俺のことが大好きなヤツがいるようだ。もちろん、好かれるのは大歓迎だが、つきまとうのはノーサンキューだぞ。それにこのまま邪魔され続けられると、俺のキャリアに響く。さぁ姿を見せて、ここで目的を話したらどうだ?アレだけのことをしでかしたのに、姿を見せないなら、ただのチキンだぞ!」

入場口に姿を見せる黒衣の男。そのままゆっくりとリングに向かって歩き、リングイン

フィニッシャー「お前は誰だ?一体、何の目的があってこんなことをしてる?」

黒衣の男「・・・・・・。」

フィニッシャー「お前がダンマリを決め込むなら、これから俺は紳士的ではないことをするぞ。力づくでお前の正体を見せてもらうことになる。みんなの前でな!!」

黒衣の男「・・・・・・。」

フィニッシャー「と、いうことは、容赦はしないぞ。」

フィニッシャーは掴みかかろうとするが、黒衣の男は左手を突き出し、制止する。そのまま右手に持っていたマイクを、フードで隠れた口元に持っていく。

黒衣の男「待て・・・。」

そう言って、黒衣の男は身に纏っていた黒衣を脱ぎ捨てた!!

なんと、そこに表れたのは黒いコスチュームのザ・フィニッシャーであった。さらに身長・体格も一緒であったのだ!!

ざわつく会場、唖然とするフィニッシャー。まさしくリング上では色違いのコスチュームを着た同じ人間が相対しているのである。

実況「こ、これは・・・、一体・・・?」

解説「黒い(ブラック)フィニッシャー・・・?」

ブラック・フィニッシャー俺はお前だ。そう、ザ・フィニッシャー、お前のクローンだ。お前を倒すために何者かがこの俺を誕生させたのだ。俺はお前のコピー、そう、お前の全てと、お前以上の執念が備わっている。俺はお前を倒すためにはどんなことでもする。だから、お前の目を俺に向けさせるために、お前の邪魔をしたのだ。どうだ?この俺が憎いだろう・・・。俺もお前の存在が目障りなのだ!!この世に誕生した時点でな!!俺に個性など皆無、お前がいる限りな。だからこそ、お前とPPVで勝負がしたい。これは互いの存在、つまりアイデンティティを賭けた戦いだ。ノーの答えは受け付けない。」

フィニッシャー「お、お前は俺だと・・・?」

ブラック「その通りだ。」

フィニッシャー「・・・・・・。」

ブラック「お前は闘うしかないのだ。」

そう言ってブラック・フィニッシャーは動揺するフィニッシャーに、フィニッシャー・バスターで持ち上げてマットに叩きつける!!

解説「こんなこと、信じられるか・・・?」

実況「信じられなくとも、これが現実に起きていることなのです・・・。」

倒れたフィニッシャーを見下ろし続ける、ブラック・フィニッシャー。