架空プロレス団体DESTINY

架空プロレス団体DESTINYのトピックスを投稿します

DESTINY Season1 May 1st 「BRAVE」#5

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【関連記事】

「BRAVE」対戦カード(全5試合)

・タッグマッチ ポセイドン&スコット・サンダース vs カタストロフィー&デザイア・ハート

・新たな所属選手デビュー戦シングルマッチ X vs ディメンジョン・ジョーカー

・ノーDQマッチ アレックス・オブライエン vs アンダードッグ鬼塚

・DESTINY女子王座戦 リサ(c) vs 三井マキ

・メインイベント シングルマッチ ファルコン vs ブラック・フィニッシャー

試合結果

・リング上でスーツ姿(ノンネクタイ)の女性が、マイクを握っている

スーツ姿の女性「まず最初に私の自己紹介。私は臨時GMレイチェル・グラハム。ジョージ・ブッカーGMは新番組の制作の準備で上層部に呼ばれて多忙のため、私が臨時GMとして1ヶ月間、つまり、この月のPPV『ソウル・インパクト』まで、番組を仕切ることになったの。みなさん、よろしく。この前のPPV『センセーショナル・ストーム』は盛大に幕を閉じたけど、やっはりその波紋は大きいみたい。メイン戦で戦ったザ・フィニッシャーは残念ながら、今夜はここには来ていない。それでも、とにかく番組はスタートよ。そして今夜、新たに所属することになった選手がデビューするから、みなさん、盛大に迎えてあげて・・・、」

レイチェル臨時GMの言葉を遮るようにジ・エンターテイナーがマイクを持って登場。リングインして、レイチェルに向かって話し出す。

エンターテイナー「アンタももちろんご存知だと思うが、この俺様はジ・エンターテイナー。フェイス・スタイル・ボイス全て整ってる男だ。新入りなんかよりも、俺様は注目されるべき男だ。レイチェル、アンタが臨時GMか。是非ともその手腕を見せていただきたい。そんなアンタを見込んで頼みがある。今夜、あのエリックと再戦させてくれ。アンタは美人で聡明だ。賢明な判断が下せると信じている。それにこれは俺様の頼みでだけはなく、俺様を支持してくれているチルドレンのためでもあり、このビジネスにおいても良いマッチメイクだ。俺様は『BRAVE』の視聴率にも貢献したいのだからな。」

レイチェル「アンタ、誰に向かってものを言ってるの?」

解説「臨時GMは強気だぞ!!」

レイチェル「訳のわからない御託ばかり並べ立ててるけど、単にアンタは悔しいだけでしょ?それにアンタに褒められるだけで鳥肌を通り越して、虫酸が走る。」

レイチェルは一旦、口元からマイクを離し、顔を歪めて両腕をさする。

エンターテイナー「おい、バカにするなよ!」

レイチェル「アンタこそ、黙りなさい!!」

エンターテイナー「な、なんだと・・・。」

レイチェル「ビジネスとして判断させてもらうけど、そのカードはマンネリよ。」

実況「臨時GMはズバズバ言いますね。痛快です。」

レイチェル「そもそもアンタはエリックと何回も戦ってるでしょ。『ドリーム・ロード・トーナメント』、『インフェニティ・ポッシブル』、そしてこの前の『センセーショナル・ストーム』・・・。しかも、結果は全部エリックの勝ち。決着はついてる。そう言えば、エリックも言ってた。しつこい男は嫌われる。もうすでに嫌われてるけど。」

エンターテイナー「くっ、この、訳のわからん新参者が・・・。」

レイチェル「そっちこそいきなり現れて、訳のわからないことばかり言ってるでしょ。まぁいいけど、とりあえずアンタにはこれから第1試合をしてもらう。じゃあ、今から対戦相手を募るわ。戦いたくて仕方ない人、ここに来て。ここに来た人が、エンターテイナー、アンタの対戦相手となる。」

そこに高木翔吾が登場!!

レイチェル「翔吾、あなたがエンターテイナーの対戦相手ね。2人とも良い試合を頼んだから・・・。」

そう言ってその場を後にするレイチェル。

実況「急遽、決定しましたが、今夜の『BRAVE』の第1試合はジ・エンターテイナーvs高木翔吾となります!!」

シングルマッチ ジ・エンターテイナー vs 高木翔吾

お互いに様子を窺い、距離を一定に保ちながら、リング内を円を描くように移動。だが痺れを切らしたエンターテイナーが高木にパンチの先制攻撃を仕掛ける!!しかし、高木はカードしてローキックの素振りで牽制。

少し間を置いて、再度エンターテイナーは高木にパンチを放つが、またも避けられ、ローキック連発からミドルキックを食らう!!すぐさま高木はエンターテイナーにヘッドロックをかけ、テイクダウンさせる。エンターテイナーはなんとか立ち上がって高木をロープに振ることでヘッドロックからの脱出を試みるが、高木は体重をかけてヘッドロックの状態のまま、エンターテイナーを倒す。

解説「エンターテイナーは高木のヘッドロックから脱出できずにいる。」

エンターテイナーはヘッドロックを掛けている高木を倒し、フォール!!しかし、カウント2!!それでも高木は技を解かない!!エンターテイナーは高木にアトミック・ドロップを仕掛け、やっとヘッドロックから解放される。さらに背後から右脚を掴んで倒し、得意技のフィギュア・フォー・レッグロックを掛けようとするが、高木は抵抗してロープ・ブレイク!!

中盤、高木は得意技のバック・スープレックスでエンターテイナーを投げるが、エンターテイナーは背後に着地して、そのまま高木を掴み、ターンバックルにぶつける!!続け様にエンターテイナーは得意技のダブルアーム・ガットブレイカーの体勢に捕えるが、高木は素早く避けてカウンターの必殺技のクロスアーム・ブリーカー(腕ひしぎ逆十字)を極める!!エンターテイナーはすぐさまロープ・ブレイクで逃れる!!

終盤、エンターテイナーはチョップ、高木は張り手のやり合い!!徐々にエンターテイナーは高木の張り手に押され、高木はチャンスと見るやクロスアーム・ブリーカーを極める!!しかし、エンターテイナーはすぐさまロープ・ブレイクして、リングアウト

解説「ヤツは高木とはやりづらいのか?」

そしてエンターテイナーは試合放棄。リングを後にしようとするが、高木はマイクを取る。

高木「(英語で)おい、アンタは腰抜けか?だからアンタはエリックに勝てないんだよ。いや、エリックに失礼だな。エリックはアンタよりも遥かに強いもんな!!」

なんと、高木がエンターテイナーの痛い所を突く!!

実況「これは、エンターテイナーは怒り心頭ではないでしょうか?」

身体の向きをリングに戻し、ダッシュでリングに戻るエンターテイナー。しかし、高木が必殺技ハイキックでエンターテイナーを失神させる!!そのままフォールして、3カウント!!高木の勝利!!

解説「最後まで高木にペースを持っていかれたな。さらにエリックに敗れたことを言及された上での敗北だ。エンターテイナーにとっては屈辱尽くしだ。」

・エリックのプロモ

エリック「さてさて臨時GMのレイチェルは早速、その敏腕ぶりを発揮してくれた。後で、デートの約束でも取り付けようかな?まぁ、それはさて置き、俺はあの厄介者のかまってちゃんをやっつけた。これから次のステップに進みたいぜ。みんな、分かってるだろ?」

観客、声援。

エリック「シャックス、聞いてるか、俺はいつかお前に言ったはずだ。必ずあの時の落とし前はつけさせると。」

実況「これはシャックスへの挑戦表明か!?」

ここでシャックス、登場!!

シャックス「お前は俺に挑戦すると息巻いているようだが、残念ながらそうはいかん!!息巻くのはベッドの上だけにしろ。ここはリングだ。神聖な場所なんだ。」

エリック「なんか、お前もエンターテイナーに似てきたな、ベラベラベラベラと・・・。」

解説「確かにそうだな!!」

シャックス「似て非なるものだ。断じてな!!そんなことはどうでもいい。とにかくお前の企み通りにはいかない。俺はまだイーグルとは決着がついていないならな。それにまたトリプルスレットなどやりたくない。カードとしてもマンネリだぞ。おい、この前、トリプルスレットした張本人よ、ここに出てこい!!このままでいいのか?出てきて、自らのお気持ちを表明したらどうだ?」

イーグル登場!!

イーグル「シャックス、お前さんのやり方には気に入らないが、今回ばかりは同意見だ。邪魔者は引っ込んでいろ!!」

エリック「俺はお前のやり方をマネしたにすぎないぜ。それにお前がまた王座に挑戦することは確定した訳じゃないだろ?」

解説「オブライエン、エリックといい、イーグルのマネをしてるな。」

イーグル「では、シャックスに確認しよう。俺とコイツ(エリックを顎で指して)、どっちが挑戦者に相応しい?」

シャックス「それはもちろん・・・、」

入場口にレイチェルが姿を現す!!

レイチェル「ちょっと待って!勝手に決めないで。」

シャックス「小娘がしゃしゃり出てくるな!」

レイチェル「何よ、この禿鷹!!」

シャックス「何だと!!俺は禿鷹ではない、コウノトリだぞ!!」

レイチェル「やってることは禿鷹じゃない!卑怯者でしょ!!」

エリック「これは言われちまったな、シャックス。」

シャックス「くっ・・・。」

実況「臨時ながらレイチェルGMは豪胆ですね!今までの鬱憤が少しばかり晴れました。」

イーグル「何の鳥かはさて置いて、とりあえず、挑戦者はどうするのだ?臨時GMよ。」

レイチェル「まぁ、次のPPV『ソウル・インパクト』まで日にちはまだたっぷりある。それまでに挑戦者は決めるとして、今夜はこうしてもらう。そう、シャックス、イーグル、エリックの3人でトリプルスレットよ!!」

解説「何!!今夜、トリプルスレットだと!!これは素晴らしい!!」

シャックス「ふざけるな!!トリプルスレットはこの前にやったばかりだぞ!!」

レイチェル「ノンタイトルマッチだからいいでしょ!!ガタガタ文句言わないで!それにこの試合の結果によって、挑戦者を誰にするかの判断材料になるから、イーグル、エリックの2人はそれを念頭に入れておいて。」

イーグル「まぁ、それなら妥協しよう。俺が勝つ。」

エリック「いや、俺だ。」

シャックス「俺は王者だ。」

レイチェル「マウント取るところも、禿鷹ね。それにエリック、私とデートしたければ、この試合に勝ってからね。」

今夜のカードにノンタイトル トリプルスレットマッチ シャックス vs シャドー・イーグル vs エリック」が追加される。

・タッグマッチ ポセイドン&スコット・サンダース vs カタストロフィー&デザイア・ハート

実況「今夜は激闘を繰り広げた両雄、ポセイドンとサンダースがタッグを組みます。」

試合はポセイドンとハートで幕を開ける。両者、ロックアップ!!すぐさま、ポセイドンはハートの背後に回る!!だがハートも素早く反応し、体勢を入れ替えてポセイドンをロープに振る!!ポセイドンはリバウンドしてくるが、ハートはダウンとリープ・フロッグで2回やり過ごし、3度目にポセイドンがリバウンドしてきた瞬間、ハートは独特の身軽なドロップキックを決める!!ハートはポセイドンをフォールするが、カウント2!!ハートはロープで勢いをつけてエルボー・ドロップ!!またフォールするが、カウント2!!ハートは倒れたポセイドンの腕を掴んだまま、自軍コーナーまで引きずってカタストロフィーと交代。ハートはカタストロフィーと共にポセイドンをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間、ハートはポセイドンに足を掛けて倒す!!そして、うつ伏せ状態のポセイドンの後頭部にカタストロフィーはレッグ・ドロップを投下!!

解説「ヤツらは即席コンビだが、タッグ戦線でやっていけるんじゃないか?」

カタストロフィーはフォールするが、これはたまらずサンダースがカットに入る!!

しかし、カタストロフィーは攻撃の手を緩めず、エルボー・スマッシュ!!すかさず、ポセイドンもやり返すが、カタストロフィーはトーキックで反撃!!上半身を屈めたポセイドンにカタストロフィーは助走をつけてネックブリーカー(相手の頭を掴んで、横に回転しながら自ら倒れ込むタイプ)!!さらにポセイドンを立たせてリバース・DDTを狙う!!ポセイドンは素早く反応して逆に背後に回り込み、オースイ・スープレックス(タイガー・スープレックスの状態で持ち上げずに、そのまま後ろに倒れ込んで丸め込む)を決める!!慌ててカタストロフィーはカウント2で返すが、ポセイドンはサンダースとタッチして交代!!

サンダースはカタストロフィーに攻撃する暇を与えず、ショルダー・ブロック2連発!!そこからカタストロフィーをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間にバック・ボディ・ドロップ!!空中高く舞い、背中から打ち付けられるカタストロフィー!!

それから両チームは一進一退の攻防と交代を繰り返し、終盤、ポセイドンとカタストロフィーの戦いとなる。そしてサンダースはカタストロフィーにTボーン・スラムを決める!!だが、サンダースにハートがデスバレー・ボム!!今度はポセイドンがハートにランニング・ニー!!怒涛のフィニッシュ・ムーブの嵐!!

復活したカタストロフィーがポセイドンに必殺技のカタストロフ・ニーを決めようとするが、ポセイドンは間一髪回避!!そこからポセイドンはカタストロフィーをコーナーに振る!!そしてコーナーに寄りかかるカタストロフィーにポセイドンは走って向かっていくが、カタストロフィーはキックで迎撃!!カタストロフィーはふらついたポセイドンをスクール・ボーイで丸め込み、そのままロープに足をかけて反則フォール!!レフェリーは気づかず、3カウントを取ってしまう!!カタストロフィー組の勝利!!

実況「反則フォールでカタストロフィー組の勝利です!!せっかくの好勝負であったのに、後味の悪い幕切れです!!」

・新女子王者リサの演説

リサ「いや、どうせ私が王者になるなんて、誰も思ってなかったんでしょ?でも結果はご覧の通り・・・。」

リサは得意気に女子王座ベルトを片手で掲げる。

リサ「このベルトは誰かさんがずっと待ってたし、別の誰かさんはずっと欲しがってた。でも、今持ってるのは私。これが現実。私がこの団体の女子の中心ってこと!!」

そこに前王者ダリアが登場。

ダリア「アンタ、調子乗ってるようだけど、ここで報告があるの。そう、早速再戦権を行使することを臨時GMに伝えたから。多分、今度の特番『ソウル・インパクト』でベルトに挑戦することになるみたい。でも、それまでアンタは王者でいられるかな?そういや今夜、マキが挑戦するようね。まぁ、私には誰が王者でもいいんだけど、アンタの戦いっぷりが王者に相応しいか、今夜しっかり見させてもらうから。」

解説「ダリアの強烈な口撃だ。やはりダリアの言葉には重みがある。女子王座を保持し続けたのは凄いことだが、それと同時にベルトの歴史を築いてきた。それに対し、リサは王者に相応しい戦いぶりをみせられるのか?」

実況「新王者リサはまず今夜、三井マキと防衛戦を行いますが、初防衛戦で王座陥落も十分あり得ます。今夜の挑戦者のマキは前回の特番で素晴らしい戦いぶりを見せてくれました。そのマキは最後まで残り、リサと一騎打ちとなりましたが、惜しくも敗れました。しかし、マキは次期女子王者候補といっても過言ではありません。」

・新たな所属選手デビュー戦 X vs ディメンジョン・ジョーカー

新たな所属選手Xはテリー・ウィズダム。さらに、美貌の女性マネージャー・アイリーンを帯同して登場!!

試合開始、アイリーンはリングサイドでウィズダムを応援。

両者、互角に戦い、ジョーカーは抱え込み式ベリー・トゥー・ベリー、モンキー・フリップ、ダイビング・ブロック・バスター、ウィズダムは飛びつきアーム・ドラッグ、スピンキック、フラップ・ジャックを繰り出す!!

しかし終盤、ジョーカーはウィズダムDDTを炸裂させる!!勝機を悟ったジョーカーは必殺技のサンセット・フリップ・パワーボムを決めようするが、ウィズダムは体勢を入れ替えてカウンターのパンプハンドル・スラムを決める!!逆に今度はウィズダムが勝機を悟り、ジョーカーをコーナーに上げてスーパー・ハリケーン・ラナ!!そこからウィズダムはコーナーに上がって必殺技のムーンサルト!!ウィズダムはジョーカーをフォールし、3カウント!!ウィズダムはデビュー戦で華々しい勝利を飾り、アイリーンは隣で勝利を祝福!!

実況「ウィズダム、素晴らしい勝利です!!」

解説「いや、それもさることながら、マネージャーのアイリーンも素晴らしいぞ!!」

・バックステージ 試合前 イーグルへのインタビュー

アナウンサー「イーグル、今夜のトリプルスレットについて、お話を聞かせてください。」

イーグル「おやおや、またお前か。俺はトリプルスレットよりもエリックについて話したい。いいか、エリック、よく聞け。お前は俺のやり方をマネしたようだが、発案者の俺によって阻止される。つまり残念ながら、お前は挑戦者になれないし、GMとデートはできんからな。そういや、2冠王者の件も誰かにマネされたな?まぁいい。俺が必ず挑戦者となってDESTINY王座を我が手中に収めてやる!!」

・ノーDQマッチ アレックス・オブライエン vs アンダードッグ鬼塚

先にオブライエンが入場してくるが、なんとその背後から鬼塚がイスをふりおろして襲撃し、試合開始。イス攻撃を受けたオブライエンは四つん這いとなり、鬼塚は再度その背中にイスを振り下ろす!!オブライエンは悶絶!!鬼塚は痛がるオブライエンを鉄階段にぶつけ、それからリングに入れてフォールするが、カウント2!!

鬼塚はオブライエンを起き上がらせてアンダードッグ・DDTの体勢で捕える!!しかし、オブライエンは抵抗、投げっぱなしフラップ・ジャックで鬼塚をマットに叩きつける!!

そこからオブライエンはイスを持ち、倒れている鬼塚を滅多打ちに!!オブライエンは攻撃の手を緩めず、鬼塚の身体の上にイスを置き、その場飛びフット・スタンプを敢行!!

解説「オブライエンは最初、鬼塚の手荒い洗礼を受けたが、逆に今度は厳しい逆襲を受けてる。」

オブライエンは鬼塚をフォールするが、カウント2!!

その後もオブライエンの攻勢は続き、鬼塚は防戦一方。オブライエンは勝負を決するべく、鬼塚に得意技のリフティング・リバース・DDTを炸裂させる!!そこからオブライエンは鬼塚から離れて、必殺技のトラジディ・オブ・ギロチンを繰り出すため、起き上がるのを待ち構える。

だが、突如デュークが入場口から登場し、リングサイドまで向かってくる!!

実況「これは・・・、もしや、あの時の仕返しでしょうか!?」

解説「デュークは以前に鬼塚と共にイスで殴られたからな。」

それに気を取られたオブライエンは鬼塚のアンダードッグ・DDTを食らってしまう!!

解説「この試合はノーDQだ!お咎めなしだぞ!!」

鬼塚はなんとか這ってオブライエンをフォールし、3カウント!!

実況「デュークが鬼塚の勝利をアシストをしました。」

鬼塚は観客に向かって勝利のアピールし、デュークと目が合うと、お互いに頷く。デュークは鬼塚の勝利を見届けて、その場を後にする。

だがそこに観客席からキッドが現れ、勝利の余韻に浸る鬼塚にDDTを決める!!

解説「これは仕方がないぞ。前回の特番ではオブライエンはまだしも、キッドにも鬼塚は攻撃したからな。」

実況「この抗争の火種はオブライエンからスタートしましたが、あらゆるところに飛び火しています!!どうなるのか!?」

・ファルコンのプロモ

ファルコン「『センセーショナル・ストーム』は悔しかった・・・。またもやシャックスにやられた・・・。2つも新しい技を引っ提げたが、ダメだった。だが、ここでウジウジしていられない。今日の相手はブラック・フィニッシャーなんだ。ザ・フィニッシャーを破った男だ。かなり厳しい戦いになるだろう。だが、今夜ブラックを破り、いずれ必ず王座戦線に浮上してやる!!俺は幾度となく厳しい戦いを制した男だからな!!」

ここでブラックが登場!!

ブラック「いかに雄弁に語ろうとも、実際の行動が伴わなければ意味がない。お前は元DESTINY王者らしいが、俺はザ・フィニッシャーと同じようにお前を倒す。」

ファルコン「そうはいかないぜ。それにお前はあの"黒衣の男"の正体だ。俺とザ・フィニッシャーと組んだ時の試合にも乱入してきたな。そのことを忘れたとは言わせない。フィニッシャーの分まで俺は戦うからかな。覚悟しろ。」

ブラック「何はともあれ、実際に戦ってみれば分かるだろう・・・。戦う以上はどちらかが勝ち、どちらかが負けるのだ。その結果は厳然たる事実であり、非情な現実でもあるのだ。今のお前の状況で、その非情な現実を受け入れることができるのか?」

ファルコン「ああ、受け入れられるもなにも、俺が勝つからな。」

ブラック「その一点張りか。いいだろう・・・。それがお前に備わった個性なるものか。」

ファルコン「まぁ、そうだな。」

ブラック「・・・・・・。」

ファルコン「なんだ?どうした?」

ブラック「必ずお前を倒す・・・・・・。」

実況「対戦前ですが、両者は舌戦を繰り広げました。ファルコン vsブラック・フィニッシャー戦は今夜のメインイベントで行われます!!注目です!!」

・DESTINY女子王座戦 リサ(c) vs 三井マキ

両者、ロックアップで幕を開け、マキがヘッドロックで先制。リサはすぐに反応してマキをロープに振ることでヘッドロックから逃れるが、リバウンドしてきたマキにショルダー・ブロックを食らう!!マキは続けてショルダー・ブロックを連発してリサを起き上がらせるが、突如リサはニー・バット!!さらにマキをリングから放り投げる!!間一髪、マキはトップロープを掴んでエプロン側に着地し、すぐさまリングインしようとするが、そこにリサは頭目掛けて低空ドロップキック!!

解説「これがリサの恐ろしいところだ。チャンスと見たら、すかさず攻めてきてペースを掴む。」

実況「抜け目ないですね。」

リサはマキを引っ張り、ロープから遠ざけてからフォールするが、カウント2!!

リサはマキを起き上がらせてロープに振り、リバウンドしてきた瞬間に捕らえてスパインバスター!!そのままフォールするが、カウント2!!リサは休むことなく、マキの頭を掴んで顔面からマットに叩きつける!!

優勢のリサは両手を広げてアピール!!観客は声援とブーイングを同時に送る!!

倒れているマキにリサは馬乗りになってキャメルクラッチ!!悶絶するマキ!!

解説「これはなんというか、リサは自信がついたのかな?前よりもアグレッシブになってるぞ。」

リサに苦しめられるマキだが、なんとか膝をつき、リサを倒して四つん這いにし、一気にラ・マキストラルで丸め込む!!

実況「逆転の技!!」

しかし、リサはカウント2で返す!!

それから両者互角の戦いとなり、ニアフォールの連続となる。

リサはマキをコーナーに振るが、逆に振り返される。コーナーにもたれ掛かるリサに向かってマキはランニング・クローズライン!!そこから、セカンドロープを足場に10カウントパンチ!!だが、リサはマキの両脚を掴み、パワーボムの状態で捕え、そのままマキを対角線のコーナーのターンバックに向かって投げつける!!

そしてチャンスと見たリサはマキに必殺技のリサ・ブレイカーを決める!!

解説「勝負アリか!?」

リサはフォール!!

しかし、マキはカウント2で返す!!

観客から「マキ」コールが起きる!!

実況「マキのど根性の見せどころです!!」

両者、エルボー合戦に!!壮絶なエルボーの打ち合いとなる!!

解説「しかし、リサがアグレッシブに攻めるとは思わなかったな。やはり何はどうあれ、チャンピオンになったことで成長したようだ。もちろん、好いてるわけではない。」

実況「分かってます。まさに立場は人を作るようですね。」

解説「それだ!!」

そのエルボー合戦を制したのはなんとマキ!!よろけるリサに勢いをつけて強烈なエルボーを見舞おうと振りかぶるが、ここでリサがしゃがみつつ、チョップ・ブロック!!

実況「やはりここでチョップ・ブロック!!」

解説「これは勝利の布石の技だ!!」

再度、リサはマキは捕らえてリサ・ブレイカーを決めようとする。しかし、ここでマキがなんと逆にチョップ・ブロックでリサの体勢を崩し、スクール・ガールで丸め込む!!リサはカウント2で返す!!

だが、すぐさまマキは必殺技のハイマキックを決める!!

実況「新王者誕生か!?」

マキはなんとかリサをフォール!!

だが、リサはカウント2で返す!!

解説「惜しい・・・!!お互いの手を出し尽くしたが、ここからが肝心だ。」

リサとマキは互いの額をくっつけ合って睨み合う!!そこでリサがクローズラインを仕掛ける!!だがマキはかわしてリサにトーキックを浴びせ、フィッシャーマンズ・スープレックスで持ち上げる!!しかし、リサは背後に着地、マキをリサ・ブレイカーで捕える!!

実況「ここで決まったら、おそらく勝負が決まります!!」

マキは捕らえられたが素早く反応し、体勢を入れ替えてジョー・ブリーカーを決める!!リサは顎を抑えながら、フラつく!!チャンスと見たマキは再度、ハイマキック!!リサは上半身を屈めて避けて、マキをフィッシャーマンズ・スープレックスの状態で捕え、なんとそこからダリア・ドライバーを決める!!

解説「これはダリアへのアピールだ!!リサはマキとも戦いながら、ダリアとも戦っている!!」

リサはフォールせず、倒れたマキをリサ・ブレイカーの状態で捕える!!だが、リサ・ブレイカーにはいかずに新技インプラントDDTを決める!!

実況「強烈な新技です!!」

そのままマキをフォールして、3カウント!!リサの勝利、王座防衛!!

解説「リサはダリア・ドライバーを出した上に新技・インプラントDDTを繰り出した。やはりリサは進化したんだ。」

実況「しかし、ここでなんとダリアが入場口に姿を見せました。」

ダリアはそのままリングイン。リサはベルトを掲げてアピールしている。

ダリアはリサを睨みつけている。そこで突如、リサはベルトで殴り掛かるが、ダリアは避けて逆にトーキックを浴びせ、リサに本家のダリア・ドライバーを決める!!ダリアは倒れたリサの腹の上に女子王座を置く。

そして倒れているマキを介抱し、肩を貸しつつリングを後にする。

解説「ダリアは王座から陥落したが、まさに無冠の女王だな。誇り高い。」

実況「女子王者リサは誇り高き無冠の女王にどのように立ち向かっていくのか?注目です。」

・バックステージのダリアとマキ

インタビュー・ベースのパーテーションに寄りかかるマキと、それを見下ろすダリア。

マキ「まさか・・・、アンタの肩を借りて退場することになるとはね・・・。」

ダリア「あなたは敗れたけど、素晴らしい戦いぶりだった。」

マキ「アンタにそう言われると、複雑だけど・・・、嬉しい・・・。でも、でも、これで終わる私じゃないから・・・。」

ダリア「分かってるよ。」

マキ「必ず、女子王座になってみせるから・・・!!」

ダリア「それは私もよ。」

そこにルイが姿を現す!!

ルイはマキを介抱しつつも、立ち上がってダリアの前に立つ。

ルイ「これから、私はリングで物申しに行くのよ。」

ダリア「そう。」

ルイ「まぁ、物申したことはこれからリングで話すけど、ここで吐き出したいことがある。」

ダリア「何?」

ルイ「なんでアンタがベルト持ってないの?」

ダリア「・・・・・・。」

ルイ「アンタは無冠の女王になったようだけど、私はそんなの認めないから。」

そう言ってルイは去っていく。ダリアはそれを見届ける。

解説「ライバルとして最大限のエールを送ってるんだな。」

実況「ダリアのライバルのスズキ・ルイですが、そのルイはこれからリング上で物申すようです。」

・ルイのプロモ

ルイ「またリサが勝ったみたい。でも、特番の王座戦での出来事は絶対に忘れない。あの試合形式だから、不意を突かれて負けることは十分にあり得る。それは試合の形式上のことだから仕方のないこと、それに文句はない。でも、あの時は違った。出場者でもない、部外者が乱入してきた。ねぇ、ジュディ、ここに出てこい!!

ジュディが登場。

ジュディ「アタシは友達のアシストをしただけよ。それにあの試合は反則裁定無いでしょ。別にアタシに対してのお咎めはないの。ってか、油断する方が悪いんじゃない?この団体は部外者が乱入してくるのは日常茶飯でしょ。

実況「おっと、これはメタ発言!?というか、開き直りです!!」

ジュディ「オマエはこの団体の女子の中心ヅラしてるけど、オマエって女子王座獲ったことあるの?一回もないよ。獲ってから偉そうにしな!!」

解説「これは・・・、ルイはブチ切れるかもしれんぞ!!」

ルイ「確かに・・・。アンタの言うことにも一理ある・・・。でも・・・、アンタはこの私にぶちのめされるの!!」

ルイはジュディを押し倒してエルボー・スマッシュを連打!!ジュディは何発か食らうが、ガードしつつ、リングからエスケープ!!顔を押さえながら、ルイを睨みつける。ルイはかかってこいとジェスチャーをするが、ジュディはその場を後にする。

実況「これはルイとジュディの抗争勃発でしょうか!?」

解説「ルイはジュディのせいで負け、一方のジュディは芽依に勝利している。ルイはここから巻き返したいところだが、ジュディの方が勢いに乗ってる。一体、どうなるんだ!?」

ノンタイトル トリプルスレットマッチ シャックス vs シャドー・イーグル vs エリック

シャックス、イーグル、エリック、3人とも手出しせず、様子を窺う。するとシャックスはイーグルを見て、エリックを指差す。

実況「おっと、これは・・・?」

解説「手を組む気か?そういや、特番ではイーグルとファルコンを戦わせようと仕向けたが、今回はその反省を生かしたってわけか?」

イーグルは共闘を持ちかけられたものの、シャックスとエリックの両方に目をやる。そこでエリックはイーグルに何やら話しかけて、シャックスを指差す。指を差されたシャックスは自分を指差して、ビックリしている。そして、イーグルとエリックは同時に頷き、シャックスに殴りかかる!!

解説「シャックスめ、また裏目に出たな!!」

実況「イーグルは試合前にエリックを口撃しましたが、前提としてシャックスとは抗争継続中です。シャックスは油断してはいけません。」

イーグルとエリックはシャックスをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間、ツープラトン・ドロップキック!!それを食らったシャックスは転がりながら、リングアウト。イーグルとエリックは場外に退避したシャックスを追うが、なんとエリックは裏切ってイーグルを背後からスクール・ボーイで丸め込む!!イーグルはカウント2で返す!!

解説「まぁ、これはトリプルスレットだ。共闘しても、一時的だ。油断は禁物だぞ。」

イーグルとエリックは睨み合ってから、殴り合う!!その殴り合いの最中、イーグルは得意のエルボー・スマッシュ!!強烈な一撃により、フラつくエリック。チャンスと見たイーグルはエリックをボディスラムで持ち上げてからドラゴン・スリーパーの状態で着地させ、そのままリバース・DDT!!イーグルはエリックをフォール!!しかし、そこにシャックスがリングインしてカット!!

イーグルとシャックスは睨み合う。一方、エリックはエプロン側に逃れている。イーグルとシャックスはエリックの方へ目を向けるが、なんとここでシャックスがイーグルを掴んでエリックにぶつける!!エリックはリングサイドに転落!!シャックスはフラつくイーグルを背後からロープに押し込んで、お得意のオコーナー・ロールで丸め込む!!

解説「くっ、流石はシャックスだ!!ここで勝負が決まるかもしれんぞ!!」

だがイーグルはカウント2で返す!!

イーグルは起き上がろうとするが、シャックスは間髪入れずに胸にキックを連発!!さらに頭目掛けてキック!!イーグルは素早くかわして、キックを空振りしたシャックスの背後に回り込み、得意技のバック・スタバーを決める!!

実況「おっと、これは強烈!!」

イーグルはシャックスをフォールするが、エリックはリングサイドからイーグルの足を掴み、そのまま場外に引き摺り込んでカット!!さらにエリックはイーグルを防護壁にぶつけて、リングイン!!だが、倒れていたシャックスは立ち上がり、エリックにドロップキック!!

解説「さすが禿鷹だ。」」

シャックスはエリックをフォールするが、カウント2!!シャックスはロープで勢いつけて追撃を試みるが、逆にエリックがシャックスに得意技のシンボル・ブリーカー!!エリックは悶絶するシャックスに必殺技のシンボル・カット!!しかし、シャックスはエリックを掴んでブロック!!そのまま体勢を入れ替えて背後に回り、エリックをロープまで押し込む!!

解説「これは2度目のオコーナー・ロールだぞ!!気をつけろ!!」

シャックスはオコーナー・ロールを途中でやめて、スルスルと蛇のように這い、エリックから距離を取る。そして起き上がったエリックに助走をつけて向かっていく!!だがなんと、エリックはシャックスにカウンターのシンボル・カットを決める!!

エリックはシャックスをフォールしようとする!!しかしイーグルが復活し、エリックを捕らえて必殺技のタイガー・ボムを決める!!そのままエリックをフォールし、3カウント!!イーグルの勝利!!

解説「これは悔しいな・・・。エリックは勝利を掴みかけていたが、最後の最後でイーグルにやられちまった。」

実況「トリプルスレットは三つ巴のため、予測のつかない試合形式です。最後まで気を抜いてはいけないというのはその通りでしょうが、実際はそうもいかないでしょう。」

・バックステージ 通路

試合を控えたブラック・フィニッシャーが歩いていると、試合を終えたばかりのシャックスが通りがかる。

シャックス「これはこれは、ブラック・フィニッシャー。お前があの黒衣の男の正体だとはな。あの時は助かった。感謝する。」

シャックスはそう言って肩にベルトを掲げながら、右手を差し出す。ブラックは無視する。

シャックス「まぁ、尖れるのは今のうちだけだ。」

ブラックはシャックスの言葉を聞いてはおらず、肩にあるベルトを見続けている。それに気づいたシャックスは自分の肩のベルトを見て、再びブラックに視線を合わす。

ブラック「俺はここに来た以上、そのベルトも狙うぞ。俺がいつそのベルトに挑戦するかは分からんが、いずれ必ず挑戦してやる。まぁ、その頃にはお前がチャンピオンでいられるかは分からんがな。」

シャックス「デビュー戦でザ・フィニッシャーを倒したようだが、お前だってその勢いがいつまで続くかは分からんからな。期待されながらも失速したヤツはそれなりに見ている。いや、かつてこの団体で英雄と呼ばれた男も、この団体から去ったのだ。つまり、そういうことだ。」

ブラックは鼻で笑ってその場を後にする。

・ロード・ロッケンローラーのプロモ

キング「俺たちは無敵のタッグ・チャンピオンだ!!なぁ、そうだろ、ウィズ!!」

ウィズ「まさに向かう所敵なしだ!!俺たちは常に勝利という道路を爆走してる!!しかもフルアクセルでな!!中途半端なスピードじゃ、俺たちには到底追いつかないぜ!!」

キング「だが、油断はできねぇ!!俺たちを狙ってるヤツはうじゃうじゃいるからな。」

そこに突如、ハードコア・エキスプレスが観客席からリングインして襲撃を仕掛けてくる!!ロード・ロッケンローラーはなす術なく、グロッキーに。

それからハードコア・エキスプレスは倒れた2人のベルトを取り上げる。

実況「ハードコア・エキスプレスは敗れたばかりですが、挑戦表明ということでしょうか!?」

しかし、そこにブラッディ・ジャッカーも登場し、ハードコア・エキスプレスと乱闘を繰り広げる!!

ブラッディ・ジャッカーはハードコア・エキスプレスをリングから排除して、ベルトを手にする。

解説「ブラッディ・ジャッカーも挑戦表明か!?タッグ王座戦線はどうなるんだ!?」

実況「他の王座戦線も入り乱れそうな予感ですが、続いてタッグ王座も同じような展開となりそうです!!『センセーショナル・ストーム』後ではありますが、さらなる嵐が吹き荒れています!!」

・メインイベント シングルマッチ ファルコン vs ブラック・フィニッシャー

解説「今夜のメインは特番級の一戦だ!」

両者、リング上で睨み合う。間をたっぷり使い、様子を見合う。

ブラックがパンチで先制するが、ファルコンは素早くかわして、ローキック連発!!それから攻めの起点のシングルレッグ・ドロップキック2連発し、ブラックは倒れながらエプロン側に逃れる。そこでブラックは立ち上がるが、ファルコンがエンズイギリを放ち、ブラックは場外へ転落!!

解説「スピーディーな技でブラックを翻弄したな。さすが、ファルコン。」

ファルコンも場外に降りてブラックを追撃。ブラックの頭を掴んでエプロンサイドに叩きつけ、リングに戻す。ファルコンもリングに戻り、ブラックが起きるのを待ち構えてから、ロープで勢いをつける!!しかし、ブラックはカウンターのビッグ・ブート!!一回転して倒れるファルコン!!

実況「たった一撃で形勢逆転です!!」

解説「体格差もあるし、ブラックはファルコンの勢いを逆利用したな。アレを食らってはなかなか反撃するのは難しい。これからブラックの厳しい攻めがはじまるぞ。」

ブラックは倒れているファルコンにニー・ドロップを投下!!ファルコンをフォールするが、カウント2!!

ブラックはファルコンを起き上がらせて、コーナーに向かって思いっきり振り、ファルコンはその衝撃で倒れる。ブラックは倒れているファルコンにヘッドロックで締め上げる!!

解説「体格差もあるし、ブラックはパワーもあるからな。素早い攻撃で翻弄したいが、一度捕まると辛いところだな。」

それでもファルコンはなんとか立ち上がる。ブラックは即座にファルコンの頭から、腰に腕を持ち替えてバック・スープレックス!!しかし、ファルコンは後方宙返りで回避、すぐさまロープで勢いをつけてフライング・クローズライン2連発で反撃し、ダウンしたブラックにニー・ドロップを投下!!フォールするが、カウント2!!ファルコンは起き上がるや否や、ブラックにストンピングを浴びせ、その場でレッグ・ドロップ!!

実況「こうなったらガンガン攻めるべきでしょう!!」

ファルコンはブラックを起き上がらせてヨーロピアン・アッパーカット2連発!!ふらついたブラックをロープに振るか、逆にブラックが振り返す!!リバウンドしてきたファルコンにブラックはクローズラインをするが、ファルコンは避け、そのままロープで勢いをつけて、ブラックをスモール・パッケージで丸め込む!!

解説「意表を突いたぞ!!」

しかし、ブラックはカウント2で肩を返す!!

ファルコンはブラックを起き上がらせて、コーナーに振るが、またしてもブラックが逆に振り返す!!ファルコンはコーナーに寄りかかり、ブラックは走り込んで向かっていく!!ファルコンは誘っていたように両脚を上げ、ブラックを迎撃!!すぐさまファルコンはコーナーに上がり、怯んだブラックにダイビング・ヨーロピアン・アッパーカット!!フォールするが、カウント2!!

実況「ブラックの一撃は重いですが、ファルコンは隙をついて果敢に攻めています!!」

解説「このまま畳み掛けて、勝負を決めていたいところだ。」

勢いに乗るファルコンはブラックを得意技のファルコン・アローで持ち上げようとするが、ブラックは脚を引っ掛けて堪える!!すると逆にブラックがファルコンをフィッシャーマンズ・スープレックスで投げ、ブリッジしてフォール!!しかし、カウント2!!ブラックは続け様にファルコンにテキサス・クローバー・リーフ!!ファルコンは悶絶!!技を極め続けるブラック。ファルコンはなんとかロープを目指して這うが、ブラックが引き戻してロープ・ブレイクをさせない。

実況「やはり体格差もあるのでなかなか脱出するのは難しいでしょう。」

レフェリーはファルコンに戦意を確認。ファルコンはタップアウトを拒否する!!観客からファルコンに声援が送られる。ファルコンは徐々に体勢を入れ替えてクローバー・リーフから逃れようとする。するとブラックは敢えて技を解き、強烈なパンチを浴びせる!!

それからブラックは倒れているファルコンを一瞬、見下ろしてから、ロープで勢いをつけてランニング・レッグ・ドロップを投下!!

実況「この動きはまさしく・・・!?」

フォールせず、ブラックはファルコンが起き上がるのを待ち構えて、必殺技のフィニッシャー・バスターの体勢に!!しかし、ファルコンはバック・エルボーで抵抗して、ブラックをコーナーに振る!!助走をつけてコーナーにもたれ掛かるブラックにランニング・ドロップキック!!それからブラックの首をネックロックの状態で捕らえつつ、コーナーに上がってトルネード・DDTを敢行!!両者共にダウン!!それでもファルコンはなんとか這ってブラックをフォール!!だが、ブラックはカウント2で返す!!

それから両者同時に立ち上がり、ブラックはパンチ、ファルコンはローキックでやり合う!!ブラックのパンチは重いが、徐々にローキックのダメージが蓄積して動きが止まり、ブラックは片膝を突く!!チャンスと見たファルコンはミドルキックに切り替えるが、ブラックはキックを受け止めて、ファルコンをTボーン・スープレックスの体勢で捕える!!ファルコンもすぐさま反応して、パンチで反撃し、逆にブラックをファルコン・アローで持ち上げようとするが、ブラックも抵抗して、今度はブラックがファルコンにフィニッシャー・バスターを掛けようとする!!

解説「目まぐるしく展開、互いに譲らない!!」

ファルコンはボディーブローで抵抗、手を離したブラックに続け様にエンズイギリ!!フラつく、ブラック!!そしてファルコンはダッシュして、セカンドロープをバネに得意技のファルコン・キック(スプリング・スピンキック)をブラックに決める!!ファルコンはフォールするが、カウント2!!

実況「ファルコンもブラックにジリジリと迫ります!!」

ファルコンはブラックが起き上がった瞬間、シングルレッグ・ドロップキックを2連発!!それからロープで勢いをつけるが、ブラックは咄嗟に強烈なクローズライン!!さらにファルコンをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間にルーテーズ・プレスを決め、マウント・パンチを浴びせる!!

勝機を悟ったブラックは右の拳を握りしめて、ファルコンが起き上がるのを待ち構え、KOパンチ!!だが、寸前でファルコンは避けて、ブラックにカウンターで必殺技のファルコン・クラッシュ!!しかし、ブラックも反応し、ファルコンをキャッチして回避、そのままリングから放り投げるが、ファルコンはロープを掴み、エプロン側に着地!!それに気づいたブラックはエプロン側のファルコンにクローズラインで浴びせてリングから落とそうと仕掛けるが、ファルコンは身を屈めつつトップロープを下げ、逆にブラックが勢い余ってリングから転落!!ファルコンはそのまま端まで移動して助走をつけ、起き上がったブラックにフライング・クローズライン!!

ファルコンはブラックをリングに戻すため、ブラックを捕える。だが、突如ブラックはファルコンを頭から鉄柱にぶつける!!

解説「容赦のない一撃だ!」

ぐったりとするファルコンをブラックはリングに戻し、右手を挙げてチョークスラム宣言!!

実況「フィニッシャーを葬った技を繰り出すのか!?」

ファルコンがフラつきながら起き上がると、ブラックは首を掴んで必殺技のチョークスラムで持ち上げる!!しかし、ファルコンはブラックの腕を外し、そのまま背後に着地して、ブラックの振り向き様にファルコン・クラッシュを決める!!

ファルコンは体力の消耗とダメージのため、ゆっくりと這ってブラックをフォール!!だがブラックは3カウント寸前で肩を上げた!!

解説「やはり鉄柱の一撃が効いているから、フォールに時間が掛かった。すぐにフォール出来たらきっと勝てたに違いない。」

フォールを返しても、ブラックは倒れたまま。ファルコンはなんとか立ち上がって、コーナーに上がる。

実況「ここでダイビング技に出るのでしょうか!?リスクは伴いますが、当たれば勝利に近づくでしょう!!」

解説「ハイリスク・ハイリターンだ。」

ファルコンは待ち構えるが、なんとブラックは素早くファルコンに殴りかかり、ダイビング技を阻止!!そのままブラックは両サイドのセカンドロープを足場にしながら、ファルコンの首を掴む!!

実況「この位置で、まさか・・・!?」

解説「まずいぞ!!」

ファルコンは首を掴まれながらも咄嗟にブラックの手首を両腕で掴み返すが、なす術なく、スーパー・チョークスラムでマットに叩きつけられる!!ブラックはファルコンをフォールし、3カウント!!ブラックの勝利!!

解説「ハイリスクの方が出ちまったようだ。」

実況「なんと、ブラック・フィニッシャーがまたそしてもその実力を証明しました。この調子ではいずれ、DESTINY王座戦線に絡むのも時間の問題でしょう!」

解説「これは、俺の個人的な感情なんだが・・・。正直、ブラックがザ・フィニッシャーを破ったのは、やはりフィニッシャーに心理的な影響があったからだと思いたかったんだ・・・。しかし、ファルコンを破った以上、その実力を完全に知らしめられたな・・・。」