架空プロレス団体DESTINY

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DESTINY Season1 May PPV「Soul Impact」 後編

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ーお前の魂はその衝撃に耐えられるか?ー

前編

試合結果

・バックステージ レイラへのインタビュー

アナウンサー「あなたは今夜、試合はありませんが、次期女子王座挑戦者として、これから行われる女子王座戦を見に来たということでしょうか?」

レイラ「そう。いち早く、どっちが勝つか気になるでしょ。だって勝った方と私は戦うことになるんだから。でも、今夜の試合はラダーマッチってことで激しい試合内容になりそうね。ぶっちゃけ、どっちが相手でもいいんだけど、自分の気持ちはもう王座戦に向いてるから、取り敢えずここに来ちゃったのかもしれない。まぁ、それくらい王座獲得に情熱を燃やしてるってこと。」

実況「レイラも王座獲得に情熱に燃やしていますが、前王者のダリアも王座奪還に執念を燃やしています!!注目の女子王座を賭けたラダーマッチが今から行われます!!」

・DESTINY女子王座ラダーマッチ リサ vs 宝生ダリア

リングサイドには幾つものラダーが開かれた状態で聳え立っている。

解説「まるでご自由にお使いくださいと言いたげだな。」

実況「しかし、武器として使う際はかなり激しい痛みを伴いますが。」

リサは入場の際、花道に立ててあるラダーの下をくぐる。

解説「"縁起が悪い"ぞ。」

実況「敢えてなんでしょうね。」

ゴングと同時にダリアが突進してリサに馬乗りになって殴りかかる!!そこからリサを起こして、放り投げる!!リサは背中からマットに叩きつけられる!!しかし、なんとかリサも殴りかかって反撃を試みるが、ダリアの強烈な前蹴りを腹に受けて、その場にうずくまる。ダリアはそのリサを場外に放り投げる!!

ダリアも場外に降りるが、その瞬間、リサはダリアに向かって突進し、背中からエプロンにぶつける!!

解説「これがリサの怖い所だ。隙を突いてすぐに反撃してくる。」

リサはダリアを花道に立ててあるラダーにぶつけ、さらに鉄柱にも顔面からぶつける!!

リサはダリアをリングに入れ、ラダーをたたんで持ち込み、リングイン。そのままラダーを持ち、起き上がったダリアにぶつけようとするが、ダリアが前蹴りで阻止!!再度リサはトライするも、ダリアは足を掛けて転倒させ、リサは倒れた際に顔面をラダーにぶつける!!

ダリアはラダーをたたんだ状態でコーナーに立てかけ、リサを起こしてそこに振る!!すぐさまリサが振り返すも、ダリアは足で押さえてラダーとの衝突を阻止!!しかしその瞬間、リサがダリアに向かって突進!!ダリアは背中を思いっきり、ラダーに打ち付ける!!

リサは間髪入れずにダリアをマットに寝かせて、立てかけられたラダーをダリアに向かって倒す!!ダリアはラダーの下敷きになるがリサはそのラダーを足で踏みつけ、ダリアを痛めつける!!

実況「いや、ここでリサが凶暴性を発揮しています!!」

解説「この試合はダリアが選択したはずだが、逆にリサが地の利の如く、反撃のために有効活用している。リサにとって得意な試合形式かもしれんぞ。」

リサは何か思い立ったようにリングから降りてイスを持ち込む。そしてダリアが下敷きとなっているラダーをイスでメッタ打ちに!!ダリアはその衝撃で悶絶し、グロッキーに。

リサはラダーを開き、リング中央に立てて、ダリアをリングから放り投げようとする!!しかし、渾身の力でダリアは逆にリサをリングから放り投げる!!

解説「これはチャンスだぞ!!」

ダリアはラダーに上がり、ベルトを目指す!!それを見たリサはすぐさまリングインして、ダリアを真下から引き摺り落とす!!しかし、ダリアは両足で着地し、エルボー・スマッシュで反撃開始!!リサをラダーにぶつける!!その衝撃でラダーは倒れる!!ダリアはリサの首根っこを掴み、コーナーのターンバックルに頭を何度もぶつける!!グッタリとしたリサはコーナーに寄りかかり、ダリアはラダーをたたんで、リサの腹にラダーを天板から突き刺す!!これにはリサもたまらず、腹を抑えて脚をバタバタとさせながら、うずくまる!!

ダリアはラダーをマットに置き、なんとその上にリサをボディスラムで叩きつける!!

実況「これは強烈!!」

ダリアの攻撃は止まず、今度はイスを手にしてラダーの上に倒れているリサをイスでメッタ打ちに!!リサはグロッキーに。そこからダリアはリサを抱きかかえて、ベリー・トゥー・ベリー2連発!!リサはエプロン付近で完全にグロッキーに。

解説「チャンスだぞ!!」

ダリアはラダーをリング中央に立てて、上がりながら頭上のベルトを目指す。体力を消耗しているため、上がるスピードはゆっくりであるものの、なんとかベルトに手が届く位置まで到達し、腕を伸ばすと指先がベルトに触れる!!

しかし、グロッキーだったリサは起き上がり、なんとダリアが上がった状態のラダーを押し倒す!!ダリアはマットに落下!!その際、左脚を痛める!!

リサもダメージを負っており、すぐには次の攻撃へ行かず、一呼吸置く。一方、ダリアは倒れながら左足を押さえている。

リサは畳み掛けるべく、ダリアを捕らえて新技のコンプリート・ショットを炸裂させる!!ダリアはグロッキーとなり、リサは倒れたラダーを立て直し、呼吸を整えながらゆっくりと上がる。だが、ダリアもなんとか起き上がり、リサの逆側からラダーに上がる!!リサはベルトに手が触れているが、ダリアもその位置まで上がり、パンチを連打!!リサは天板にもたれ掛かる。するとダリアはリサの左腕を掴み、ラダーから自らも落下しつつ、アーム・ドラッグの要領でリサを投げる!!両者ともマットに叩きつけられ、ダウン!!どよめく会場!!

実況「いや、これはダリアがリサを道連れにラダーからリサを落としました!!」

両者とも倒れているが、無機質にラダーは立ったままである。

解説「ある程度、激しい試合内容になると予期していたが、まさかここまでになるとは・・・。」

両者ともほぼ同時に起き上がるも、ダリアが先制のエルボー・スマッシュを仕掛け、さらにショートアーム・クローズライン!!リサはグロッキーに。ダリアは雄叫びを上げ、ついに勝負を決するべく、リサを必殺技のダリア・ドライバー(フィッシャーマンズ・ドライバー)の体勢に持ち上げようとする!!リサは抵抗、すぐに背後に回り込んでダリアの左脚にチョップ・ブロック!!さらに顔面目掛けて低空ドロップキック!!

ダリアはダウンし、その隙にリサはラダーをたたんで手に持ち、ダリアが起き上がった瞬間、左脚をラダーの天板部分で突く!!

実況「これは非情な一撃!!」

リサは痛がるダリアの左足を引っ張りながら、コーナー近くでリングアウトし、そのままダリアの両脚を鉄柱に絡めてフィギュア・フォー・レッグロック!!さらに左脚を痛めつける!!

解説「褒めたくはないが、かなり有効な手だぞ!!脚を徹底的に痛めつければ、ラダーには上がれないし、阻止もしにくくなるからな!!」

リサは鉄柱フィギュア・フォー・レッグロックでダリアを痛めつけた後、ダリアを場外に引き摺り出し、リングインしてラダーに上がり、ベルトを目指す!!

リサがリング内でベルトを目指す中、ダリアは脚を痛めつつもイスを手に持ち、リングイン!!ダリアはラダーの真下からリサの背中へ、イス攻撃!!リサはたまらず、ラダーから落下!!

ダリアは畳み掛けるべく、イスをマットに置き、痛む脚でなんとかリサを持ち上げ、ダリア・ドライバーでイスに向かって叩きつける!!

リサはグロッキーとなり、ダリアは脚にダメージを負う中、やっとの思いで少しずつラダーを上がる!!そしてベルトに手が触れる!!

だが、復活したリサが真下からラダーに上がってダリアの左脚を殴り、下の段に引き摺り下ろす。リサはダリアを捕らえ、その位置からマットに向かって必殺技のインプラントDDTを炸裂させる!!

解説「これはやばいぞ!!」

再びリサはラダーに上がり、ダリアがグロッキーとなっている中、ついにベルトを獲得!!リサの王座防衛!!

リサは疲れ切った表情を浮かべながら、ラダーの上でベルトを掲げて勝利アピール!!ダリアは倒れながら、左脚を押さえて苦悶の表情。

勝敗に関係なく、体を張った2人に対して拍手が送られる。

リサはラダーから降りて退場。それと入れ替わりにマキがやってきて、倒れているダリアを起こす。すると、ダリアはマキの肩を借りながら、退場していく。

解説「確かにこの試合の勝者はリサだが、ダリアをただの敗者とするのは安易すぎる。いや、2人ともよくやったと思う。」

・バックステージ 試合前 シャックスへのインタビュー

アナウンサー「先程、あなたの持つ、DESTINY王座への挑戦者はファルコンを破ったエリックとなりました。エリックは過去に因縁がありますね?そしてあなたはこれからシャドー・イーグルとの防衛戦が控えていますが、挑戦者が決まった状況の中、どんな心境でしょうか?」

シャックス「要は、このDESTINY王座戦で勝った方がエリックと戦うことになるわけだ。もちろん、この俺がこのDESTINY王座を防衛し、エリック相手にも防衛する。それにあの小賢しい小娘がついに『BRAVE』からいなくなる。この俺は晴れ晴れとした気持ちで防衛戦に臨むことができる。まぁ、この俺に対して王者として相応しくないという愚かなファンの声もあるんだろ?だが、安心しろ。この俺は今夜、証明する。戦う王者であることを。それによーく思い出せ。この俺が王者となった瞬間を。そうだ、あのファルコンを実力で破ったのだ。確かに、エリックもファルコンを破って挑戦者となったが、俺の実力はエリックをも上回っている。ここで名言しよう。イーグル、エリック、このベルトはお前たちの腰には巻かれない。このシャックスが、偉大なる王者として君臨し続けるのだからな。」

シングルマッチ ザ・フィニッシャー vs ブラック・フィニッシャー

先にフィニッシャーが入場。続いてブラックが入場してくるが、フィニッシャーはブラックの入場を待たず、リングから降りて花道に向かい、ブラックの前に立ち塞がって殴りかかる!!不意打ちのため、ブラックは防戦一方!!

実況「フィニッシャーがいきなり殴りかかりました!!」

解説「フィニッシャーにとって前回の敗北はなんとしても払拭したいようだ。だからこそ、いつものフィニッシャーではなく、積極的に攻めてるんだ!!」

ブラックは劣勢ながらも咄嗟に渾身の力でフィニッシャーを鉄柱にぶつける!!ブラックは衣装のフード付きのベストを脱ぎ、なんとか一呼吸置く!!

それからブラックは倒れたフィニッシャーをリングに戻し、自らリングイン!!レフェリーはゴングを鳴らして正式に試合開始!!

フィニッシャーは鉄柱のダメージのため、起き上がれずにいるが、ブラックは非情にもマウント・パンチを振り下ろす!!フィニッシャーはなんとか両手でガードするも劣勢に!!ブラックはパンチを止めて立ち上がり、ストンピングを浴びせてから、ロープで勢いをつけてニー・ドロップを投下!!ブラックはフォールするが、カウント2!!

ブラックはフィニッシャーを起こしてロープに振り、リバウンドしてきた瞬間、ルーテーズ・プレスを狙うが、なんとフィニッシャーは飛びかかったブラックをキャッチして、ベリー・トゥー・ベリーで放り投げる!!さらにブラックの右腕を捻ってDDTを炸裂させる!!

そして、フィニッシャーはブラックが起き上がるのを待ち構えて、クローズライン2連発とパワースラム、それからロープで勢いをつけてレッグ・ドロップと、必殺技前の連携技を決める!!

実況「まだ序盤ですが、フィニッシャーは一気にギアを上げて速攻で決めるつもりです!!」

フィニッシャーは必殺技のフィニッシャー・バスターを決めるために待ち構えるも、危機を察知したブラックがリングアウトして退避!!

解説「意外とブラックは頭が切れるな。」

ブラックは防護壁にもたれかかって小休止。フィニッシャーはそれを許さず、場外に降りてブラックに殴りかかる!!咄嗟にブラックは応戦するもフィニッシャーの勢いに敵わず、防護壁に叩きつけられる!!

実況「フィニッシャーはラフファイトも辞さないようです!!今夜のフィニッシャーはあのリーガン戦の時のようです!!」

レフェリーがリングアウト・カウントを取っているが、フィニッシャーはお構いなしに場外でブラックにジャーマン・スープレックスを敢行!!ダウンするブラックをリングに戻し、フィニッシャーもリングインしてフォールするが、カウント2!!

フィニッシャーは間髪入れずにブラックの両脚を持ち、シャープ・シューターを狙う!!ブラックは反応し、ジタバタしてロープに向かい、ロープ・ブレイクで回避!!レフェリーの制止を受け、フィニッシャーはやむなくブラックから離れる。ブラックはロープを掴みながら、なんとか立ち上がる。するとフィニッシャーはそのブラックに走って向かって行くが、ブラックがカウンターのバック・エルボー!!フィニッシャーはフラついて後ろに下がる!!それを糸口にブラックはロープで勢いをつけてビッグ・ブートで反撃!!フィニッシャーをフォールするが、カウント2!!

ブラックは倒れているフィニッシャーにヘッドロック気味のチンロック!!ブラックは力で押さえ込もうするが、フィニッシャーはなんとか起き上がり、エルボーで抵抗!!ブラックは技を解く!!すぐさまフィニッシャーはショルダー・ブロック!!だが、ブラックは耐える!!

すると、フィニッシャーはロープで勢いをつけてクローズラインをぶち当てる!!これもまたブラックは耐える!!フィニッシャーは3度目の正直とばかりにまたロープで勢いをつけるも、ブラックは素早くフィニッシャーを捕え、Tボーン・スープレックスで投げる!!

ブラックは間を置いて、倒れたフィニッシャーの両脚を持つ。

実況「これはテキサス・クローバー・リーフか!?」

なんとブラックは自らの右脚にフィニッシャーの両脚を絡め、そのままひっくり返してシャープ・シューターを極める!!

解説「忘れてたな、ヤツも"フィニッシャー"なんだ!!まさに掟破りの逆サソリ!!」

実況「先程、フィニッシャーがこの技を掛けようとしましたが、皮肉にもブラックに極められてます!!」

ブラックはしっかりと腰を下ろして技を極め、レフェリーはフィニッシャーに対してギブアップするか確認しているが、敗北を拒否!!フィニッシャーはロープを目指して少しずつ這うも、ブラックはすぐさま元の位置に引き戻す!!しばらく技を極められて苦しむフィニッシャーだが、渾身の力でロープ・ブレイク!!

技を解いたブラックはフィニッシャーが起き上がるのを待ち構えて、必殺技のフィニッシャー・バスター!!しかし、フィニッシャーはエルボーで抵抗し、逆にブラックにフィニッシャー・バスター!!だがブラックもエルボーで反撃し、続けてDDTを決める!!ブラックはフォールするが、カウント2!!

ブラックはロープで勢いをつけて、倒れているフィニッシャーにレッグ・ドロップを投下!!フィニッシャーはそれを避ける!!

そこから両者殴り合いとなるもブラックが優勢となり、得意技のKOパンチ!!だが、フィニッシャーは避けて、そのままロープで勢いをつけてスピアーを炸裂させる!!

実況「この技は滅多に出しません!!」

フィニッシャーはフォールせず、ブラックが起き上がるのを待ち構えて、ついにフィニッシャー・バスターを決める!!フィニッシャーはブラックをフォール!!

実況「フィニッシャーがついに勝負を決めるか!?」

ブラックはなんとかカウント2で返す!!

フィニッシャーはブラックを起こし、コーナーに振る!!すぐさまフィニッシャーはブラックに向かって行くが、ブラックがビッグ・ブートでカウンター!!続けてフィニッシャーにフィッシャーマンズ・スープレックスを決める!!しかし体力を消耗しており、ブラックはブリッジでのフォールは出来ず。

両者とも起き上がって、頭をくっつけて睨み合い!!すると突如、ブラックはフィニッシャーの首を掴む!!

解説「これはフィニッシャーを倒したチョークスラムか!?」

しかし、ブラックはチョークスラムに移行せず、そのままコーナーに押し込み、タックルを決める!!ブラックはコーナーの両脇を足場に10カウント・パンチ!!が、フィニッシャーはその体勢のままブラックを持ち上げて、数歩歩いて3連続パワーボムを決める!!

攻勢に転じたフィニッシャーはブラックが起き上がるのを待ち構えて、ロープで勢いをつけて向かって行くが、なんとブラックがカウンターの必殺技のチョークスラムを炸裂させる!!ブラックは倒れるようにフィニッシャーに覆い被さってフォール!!しかしフィニッシャーは3カウントぎりぎりでフォールを返す!!

ブラックはフィニッシャーの首を掴んで起こし、そのまま持ち上げて2度目のチョークスラム!!しかし、フィニッシャーは背後に着地してカウンターのスーパーキック!!

フィニッシャーは畳み掛けるべく、ブラックを起こしてフィニッシャー・バスターの体勢に!!だが、ブラックもエルボーで抵抗、またもフィニッシャーの首を掴む!!フィニッシャーもトーキックで反撃!!そしてなんとフィニッシャーはパイルドライバーを炸裂させる!!

実況「これは・・・、あの英雄の技です!!」

すかさずフォールするが、3カウント寸前でブラックは肩を上げる!!だが、ブラックは起き上がることはできない。

フィニッシャーは倒れたブラックを見下ろしている。

解説「ついに攻め手を欠いたのか!?だが、ブラックを脳天から落としたぞ。かなりの大ダメージを負っているはずだ。」

すると、フィニッシャーはブラックの首を左脇に抱えるようにしてギロチン・チョークを極める!!

実況「この技はリーガンを倒した技です!!」

ブラックは抵抗を試みるが、フィニッシャーはブラックの腰に両脚を挟み込み、脱出は困難!!

徐々にブラックは力を失っていき、レフェリーはブラックの失神を確認!!フィニッシャーのレフェリーストップ勝ち!!

実況「フィニッシャーはブラックにリベンジを果たしました!!フィニッシャーの覚悟というか、勝利への執念を感じました!!」

解説「フィニッシャーはリーガンを倒した技で勝ったが、さらにあの英雄の技も出してきた。まさに"ザ・フィニッシャー"ここにありと言った感じだったぞ!!」

・バックステージ 試合後 オブライエンへのインタビュー

アナウンサー「オブライエン、あなたは史上初の2冠王者になりましたね。」

オブライエン「(かなりはしゃいで)俺が発起人かつ、王者だぜ!!Whoooo!!きっと前王者たちは再戦権を行使してくるだろうから、ここで宣言するぜ!!いつでも受けてやるぞ!!ハハハッ!!」

浮かれながら、オブライエンはその場を後にする。

・メインイベント DESTINY王座戦 シャックス(c) vs シャドー・イーグル

試合開始、ロックアップせず、互いに様子を窺う。

実況「シャックスは先程のインタビューで、この試合で自らが"戦う王者"であることを証明すると宣言しました。彼は王座獲得して以来、2度防衛戦を行なっています。初防衛戦の相手はザ・フィッシャーで、もちろん、この試合は"黒いフィニッシャー事件"の始まりであり、ブラックの乱入によって無効試合で王座防衛。その後、2度目の防衛戦のトリプルスレットではファルコンを破っています。」

解説「まぁ、トリプルスレットでのシャックスはなりふり構わずではあったがな。」

実況「その通りです。挑戦者イーグルはそんなシャックスを破り、DESTINY王者になるのでしょうか!?さらにこの一戦で勝利した者が、エリックと戦うことになります!!」

ついに両者はロックアップ!!

まずはイーグルがヘッドロックで先制し、サイドヘッドロックでシャックスからテイクダウンを奪う。シャックスはヘッドロックを掛けられながらも、イーグルにヘッドシザースを決め、ヘッドロックから脱出!!イーグルも自らの頭を支点に前転してシャックスに覆い被さり、ジャックナイフ・フォール!!すかさず、シャックスはカウント2で返す!!

両者同時に起き上がり、シャックスはイーグルに向かっていくが、イーグルはまたもヘッドロックでダウンを奪う!!今度はシャックスは膝をついて起き上がり、イーグルをロープに振ることでヘッドロックから逃れる!!イーグルがリバウンドしてきた瞬間、シャックスはダウンしてやり過ごし、2度目のリバウンドでドロップキックをイーグルに決める!!イーグルをフォールするが、カウント2!!

実況「シャックスがドロップキックを見事に決めました!!」

イーグルは起き上がり、シャックスと睨み合うも、突如シャックスはビンタ!!怒ったイーグルは強烈なエルボー・スマッシュ!!シャックスは素早く避け、イーグルの胸にミドルキックを浴びせて場外に投げ捨てる!!

シャックスは場外に降り、イーグルを防護壁にぶつけてから、さらにエプロンにも叩きつける!!そしてイーグルをリングを戻し、自らもリングイン

倒れているイーグルにシャックスは頭目掛けてストンピングをして、フィギュア・フォー・ネックロックを極める!!イーグルはシャックスの両脚に苦しめられるも、なんとか両脚のロックを外して、マウント・ポジションでエルボー・スマッシュを連打!!

攻勢に転じたイーグルはシャックスをロープに振り、リバウンドしてきた瞬間、バック・ボディ・ドロップを狙うが、シャックスはカウンターのトーキック!!すぐさまシャックスはロープで勢いをつけてイーグルに攻撃を仕掛けようとするも、今度はイーグルがカウンターのスパインバスターを決め、シャックスをフォール!!だが、カウント2!!

イーグルはシャックスの上体を起こし、背中にサッカーボール・キックを決めてから、助走をつけてネック・スナップ!!続け様にイーグルはハーフネルソン・チョーク(片羽絞)!!

だが、シャックスは膝をついて起き上がり、エルボーで反撃!!技を解いたイーグルにシャックスはチョップを連発!!胸板を弾く音が場内に響き渡る!!しかし、イーグルは得意技の強烈なエルボー・スマッシュを浴びせ、シャックスは力なく跪くように倒れる!!

チャンスと見たイーグルはシャックスを必殺技のタイガー・ボムの体勢に捕えるが、シャックスが素早く体勢を入れ替えて、逆にダブルアーム・スープレックスを決める!!シャックスはフォールするが、カウント2!!

解説「この試合を見てて思うのが、シャックスはかなり気合いを入れてる。」

実況「と、言うと?」

解説「やはりエリックを意識してるんだろう。シャックスは多分、エリックが勝つと思ってなかったんだ。しかしヤツの予想を裏切り、今夜エリックが勝った。シャックスは今までエリックのことを下に見てたんだ。『ドリーム・ロード』では思わぬ形で命拾いしたが、シャックスは『ドリーム・ロード』のエリックの善戦は"まぐれ"だと思っていた。しかし今夜、エリックは証明した。前王者ファルコンを倒したことで、シャックスと同じレベルであるということを。つまり、シャックスは現実に目を向けたからこそ、"戦う王者"であることを証明したいんだろう。」

シャックスはコーナーに上がり、イーグルが起き上がるのを待ち構えてダイビング・ダブル・アックス・ハンドルを敢行!!イーグルは素早く反応し、シャックスの背後に回って得意技のフルネルソン・スラムを決める!!イーグルは体力を消耗しており、間を置いてシャックスをフォール!!だが、カウント2!!

解説「ここで勝負を決められなくても、シャックスにダメージは与えられた。ここからが肝心だ。」

互いにゆっくり起き上がり、殴り合い!!徐々にイーグルが優勢となり、強烈なエルボーを決める!!シャックスはそれを避けてミドルキックを連発!!

攻勢に転じたシャックスは得意技のシャックス・ドライバー!!だがイーグルは背後に着地し、シャックスを振り向かせて、タイガー・ボムの体勢に捕える!!シャックスも脚を掛けて抵抗し、イーグルはそのままバタフライ・ロックに移行!!

解説「これは有効だぞ!!しかも弱らせてから、タイガー・ボムに切り替えることもできる!!」

シャックスはそれを察知してか、バタフライ・ロックを極められながらも、コーナーに突進!!イーグルをターンバックルにぶつけて技から逃れ、チョップを連発!!

そこから距離を取ったシャックスは助走をつけてエルボー・スマッシュ!!イーグルはそれを蹴りで迎撃!!シャックスはフラつき、イーグルはついに必殺技のタイガー・ボムを決める!!

実況「ついにイーグルが勝負を決めるか!?」

シャックスは3カウント寸前で肩を上げる!!

イーグルは冷静に呼吸を整えて、シャックスをロープに振る!!だが、シャックスはカウンターのヒールキック!!シャックスはイーグルを起こし、オコーナー・ロールを決めるためにロープまで押し込むが、その瞬間、イーグルは身を屈めて回避!!シャックスは勢い余ってロープの間をすり抜けて、場外に落下!!

すかさずイーグルはシャックスにパンチを浴びせて、リングに戻す。続いてイーグルもリングインするが、待ち構えていたシャックスがハイキックを決める!!シャックスはイーグルを起こしてコーナーに振り、さらにコーナーに上がらせてスーパー・ハリケーン・ラナを敢行!!

解説「大技を決めたぞ!!」

シャックスはイーグルをフォール!!だが、イーグルはカウント2で返す!!

シャックスは体力を消耗しつつも、イーグルをパワーボムの体勢に持ち上げ、そこから少し後ろに下がり、アリウープでイーグルを顔をターンバックルにぶつける!!

実況「これは凄まじい!!」

シャックスはターンバックルに覆い被さるように倒れているイーグルを背後から捕らえて、2度目のオコーナー・ロール!!2度目であるが、シャックスはそのままイーグルを丸め込んでフォール!!

実況「1・・・、2・・・、イーグルが返したぁ!!」

イーグルはフォールを返したものの、起き上がれず。

一方のシャックスはスルスルと蛇のように後ろに這って距離を取り、イーグルを待ち構える。そしてなんとかイーグルは起き上がるが、その瞬間、シャックスは得意技のデビルズ・ショットを決めるため、イーグルに飛びつく!!しかし、イーグルはそれを読んでいたようにシャックスをキャッチ!!そのままコーナーに向かい、シャックスにスネーク・アイズ!!

シャックスは頭を打ってフラつき、その背後からイーグルはバック・スタバーを炸裂!!シャックスは仰向けの状態でグロッキーに。

イーグルはその位置を悟ったのか、コーナーに上がり、倒れているシャックスに向かって必殺技のダイビング・スワントーンを決める!!

実況「イーグルがついに決めるか!?」

イーグルはシャックスをフォール!!

だが、シャックスは3カウント寸前で肩を上げる!!

解説「こうなったら、イーグルはなりふり構わず技を繰り出すしかない!!」

イーグルはシャックスを引き起こしてタイガー・ボムの体勢に!!だが、シャックスは抵抗して逃れ、カウンターのデビルズ・ショットを決める!!

シャックスは勝機を悟り、イーグルが膝をついて起き上がった瞬間、SDM!!イーグルは寸前で避けて、シャックスをバック・スープレックスの状態で持ち上げる!!

解説「これは前に出した技かもしれん!!その体勢から顔面を叩きつける気だぞ!!」

シャックスはその状態から素早く反応して、ビクトリー・ロールでイーグルを丸め込む!!しかしフォールせず、すかさずイーグルにランニング・SDM!!シャックスはフォールに行かず、イーグルが起き上がるのを待ち構えて、正調式のSDMを決める!!そのままフォールし、3カウント!!シャックスの王座防衛!!

実況「イーグルも果敢に攻めましたが、それを耐え抜いたシャックスが王座防衛を果たしました!!」

解説「今回のシャックスは紛れもなく、"戦う王者"であったぞ!!」

シャックスはレフェリーにベルトを渡され、手に持ってアピール!!

だがそこにエリックがやってくる。

エリックはシャックスの持つ、DESTINY王座を凝視。

実況「ついに、次回のPPVでエリックとシャックスが対戦することになりました!!エリックがシャックスに落とし前をつけさせるのか、それとも宣言通り、エリックを破ってシャックスが王座防衛を果たすのか!?今後の両者に注目です!!」